仕事が詰まっていたのだけど、あまりに天気がいいので男木島「町並み説明会」に行ってみることにした。もちろんサメ・ハモを持参するのだが、修復古民家の納屋前で海を見ながらギター弾いたら最高だろうな♬・・・というのを実行してみたい。
ぎりぎりまで仕事して2時のフェリーで渡るつもりが、港の周囲の駐車場はどこもことごとく満車。ようやく1台出庫する車を見つけて、駆け足でフェリーになんとか間に合う。
「町並み説明会」は「クラウドファンディングや町並み保存でお世話になった方、町並みの特徴を学びたい方に集まっていただく」という会だっだ。東京方面からも参加者があり、香川大学工学部の学生さんも来ていた。石垣積みイベントに来てくださった懐かしい方々とも再会。
私も自己紹介して一緒に街並みを歩き、石垣の解説などを手伝った。
山側から改築古民家を望む。
この夏の台風で崩れたという石垣。かなり規模の大きなもの。やはり、家が解体されて更地になっている場所。草の生え方からして除草剤使用かも?
現在、男木島の世帯数は104戸だが、壊れかけの家・空き家の数が67戸もある。大変な空き家率である。こうして自然倒壊、石垣の崩壊を繰り返せば、この急傾斜の街並みはいずれ消滅するかもしれない。瀬戸芸で脚光を浴びる一方で、男木島ではこのような深刻な過疎が進行している。
一方で朗報も。前回の古民家修復を見た人が同じ大工さんに家を直してもらっている。瓦、ヒノキの垂木、焼き杉の壁、という同じスタイルだ。男木島によく馴染んでいると思う。
夕刻、港に夕日を見に行こうと誘われて下に降りてみると、海上タクシーの船が用意されている。
この話は聞いていなかった。主催NPOからのサプライズということらしい。
海上で沈む夕日を見て、船はゆっくりと男木島灯台へ回る。
海から眺める灯台。美しい。
三日月が上がった。
島を一周して船を降り、ドリマの上で夕食作りを手伝う。サメの皮をひいて、自家製の塩レモンで味付けしてたっぷりのバターで焼く。塩コショウの他にローズマリーで風味づけ。
ハモは包丁で骨切りして、天ぷらにしてもらった。
さらにマナガツオの塩麹焼きも加わって。サメは臭みもほとんど感じず、持参した白ワインがよく合っていた。ハモの骨切りは素人でもけっこうできちゃうね。口触り、それほど問題なくなかなか美味しかった。
そういえば今日は朝から何も食べていなかった! しかし、ドリマの自然食をよく噛みながら食べていると、大食せずとも満たされてしまうから不思議だ。
薪風呂に入り、完成した改築古民家のほうに泊めてもらった。ヒノキの香りが素晴らしかった。トイレは階下の牛小屋にレバー式のエコトイレが仮設置してあり、階段を降っていくとセンサーで明かりが点くようになっていた。
(続く)