草月会館、イサム・ノグチ、プロビデンスの目


新幹線でパソコンを打ちながら昼過ぎに東京に着き、出版社巡りを2件。『現代農業』の編集部は赤坂にあり、ビルから逆方向に坂を上がれば青山通りに出る。通りに丹下健三設計の「草月会館」、その中にあるイサム・ノグチの石庭『天国』を私はよく見に行く。今日はその石庭をベースにした展覧会が開かれていた。

山田幸泉さんは草月会の華道の先生で、何度かここでインスタレーションを行なっているようだ。今回は竹ひごを重ねる立体による作品をイサムの石庭に重ねる。

このイサムの傑作「天国」普段は撮影禁止なのだが、イベント中は撮影OKなのでここぞとばかり撮りまくる(笑)。

ただの石庭ではなく、水の流れが各々の段を伝って降りてくる。その水を導く石の形とテクスチャーも見どころである。

ここにはステンレスが組み込まれている。

最後は逆三角形の谷に水が消えていき、その石版の下にイサム・ノグチのサインが穿たれている。毎度、圧倒的な力量に打ちのめされる作品なのだが・・・

今回は新たな印象が降りてきた。水の終点の逆三角形を上から眺めていたら、イルミナティのシンボル「プロビデンスの目」に見えたのだ。

そういえば水の出発点は瞳と見えなくもない。

イサムはこの作品に「逆・プロビデンスの目」というメッセージを込めたのか?・・・


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