前夜のアペルイは刺身などのご馳走が出たうえに、庭で豪勢な焚き火。早朝に矢野さんが伐採した枯れ木を、丸太のまま燃やしたのだった。ギターで田中くんがイマジンを奏で、フランスから来たwoof女子とカタコトの英語で語り、僕もガットギターをちょっと借りた。でも屋久島ヤバイ。雨上がりの蝶の飛翔を見て、こんな焚き火してたら社会復帰できなくなるぞ(笑)。
朝、また仕事をするというので矢野さんの作業を見届けることにした。スタッフたちはそれをサポートし、引き続き開墾の手伝いをする。現代日本でこんな結い作業が行われているなんて奇跡だろう。彼らは屋久島に来て観光めぐりをすることなくこのあと離島するのだ。
予報では雨だったのに晴れている。作業後、皆は朝食にアペルイに向かったが、私は朝食をとらずひとり北上し、永田の海岸へ向かった。ちょっとだけ泳ぐことができ、念願を果たした。それにしてもド近眼はツライ。眼鏡なしだと風景ぼやけまくりなのだ〜。度入りの水中眼鏡は必須だな。
TG-5で水中撮影。花崗岩の岩は鋭くて、気がつくと手を2カ所切って血が滲んでいる。
西部林道を通り、島を一周して昼のフェリーで鹿児島へ。
スタッフもこの便だった。ひとりコンセントのある座席でパソコンをひらくが、やる気が出ず、何度もデッキに出て海や島影を眺めてしまう。
開聞岳とスヌーピー岩。
鹿児島に着いて、もう温泉に行く元気もなく、下駄に履き替えて街を歩き、黒豚とんかつを食べにいく。ここもあたりをつけていた店なのだが前回は定休日だったのだ。
黒かつ亭 中央駅本店。駅から歩いてすぐ。
ここは前の店より値段も安く、味もずっと良かった。甘みがあり脂がくどくない。ただし内装が残念。やっぱりとんかつは無垢の木のカウンターで食べたい。
ホテルに戻るが眠くて原稿が書けない。そのまま泥のように寝る。