第2回・屋久島講座5-2/放置棚田再生のセオリー


放置棚田はかなりの面積があり、これが屋久島の周回道路にまで続いている。そして敷地には小沢がある。ここで棚田や畑が再生できたら、道にアンテナショップを建てて農産物を販売することだってできる。田中さんたちはそんな夢を膨らませている。

まずは農地ぎわ、沢沿の草刈り。

矢野さんは大型重機で畑から導かれる水脈を掘る。

今回、ここにはタカキビのタネをまく。矢野さんが小さい重機に乗り換えて畝溝をつける。それを均していく。

三ツグワの切っ先5㎝がイノシシの鼻・・・などと、また矢野さんが面白いことをいう。そのイノシシが鼻で土を掻くようにクワを使う。ヒヅメの動物たちの足は土が固くしないようにできている。

畑の隅に残されたサツキにツマベニチョウが吸密に来た。ようやく1枚写真をゲット。

タネをまく。荒っぽい仕上がりで有機物(青草)が地中にあるのでガスが発生しやすい。そこで被せた土はあまり押さえつけないほうがいいだろうと。

昼食はいちどアペルイに戻る。

アペルイの食事は本当に美味しい。なにしろカマドで炊いているのである。

午後はドローン登場。

ホームページを計画中だそうで、動画が載るかもしれませんね♬

最下部の棚田に咲いていたガジュツの花。紫ウコンとも呼ばれるショウガ科の多年草で、根茎が胃腸薬となる有名な薬草だそうだ。

ここはイネ科の深根の雑草がものすごい密度ではびこっている場所。とても人力では開墾できそうにない。そこを矢野さんは削岩機のアタッチメントを器用に使って根を引き抜いていく。すなわちスパゲティをフォークでぐるぐる巻きにするように、油圧ブレーカーの先を器用に回して、団子状にした雑草の塊を土から引き出しては寄せていくのである。

多少の残骸は残るので、あとは人力で仕分けし、畝を整備する。矢野さんは放置棚田再生の新たなセオリーを生み出してしまったようだ。

さらに水脈を掘っていく。

大石と格闘しているうちに・・・

部品を落としてしまう。が、霊感の強いSさんが見事に沢から見つけ出し、ことなきを得る。

そのとき沢にウナギが出てきたのだ! が残念ながら取り逃がす。

上流側はまだ草刈りが続く。

この花は?

ここにもタネがまかれる。そして終了!

温泉の前にコインランドリーに行く。スーパーでお土産のサバ節を購入。そして最後の「尾野間温泉」へ。アペルイに戻るとスペシャルな肴で宴が始まろうとしていた。

島の魚のお刺身! ありがとう屋久島♬


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