水脈と風の草刈り、大地の再生


Gomyoの定例活動日、珍しく遅刻してしまった。奈良からのお客さんKさんがすでに到着していてH氏と話し込んでいた。Kさんは前日の午後に突然メールをもらった。「大地の再生講座」をひらいている矢野智徳さんに2年間師事し、現在は独立して林業を学ぶうちに私の本『山を育てる道づくり』や『山で暮らす〜』『楽しい山里暮らし〜』を入手。大いに興味を持ち、それでGomyo倶楽部に参加したいとのことだった。

Gomyo倶楽部のブログに報告した通り、Kさん経由で聴く矢野さんの実践は非常に興味深く、今後の環境再生の鍵を握っていると直感した。とりわけ空気と水の流れを作る溝に竹を使のがいい。竹そのものが重要な環境改良資材になる、それも竹炭と、竹の幹と枝葉をすべて使うというのだ。余すところなく使うところがすばらしいではないか。

というわけで、四国は初めてだというKさんには申し訳ないのだが、活動を終えた後わが家まで来てもらった。もし、アトリエの敷地でその手法を取り入れるとしたら、どのような方法になるのか? 到着するなりKさんはスコップを持って敷地を巡り、次いでエンジンカッターを取り出した。「風の草刈り」は手道具ではノコギリ鎌を使うのだが、広範囲でやるときはエンジンカッターも使う。

そのときはチップソーではなくナイロンコードのものを使うそうだ。しかも普通は2本出ているのだが、ダブルにして1本飛び出しにして使うという。

実際に草を刈るところを見せてもらった。

なるほど、ナイロンコードでもけっこう刈れる。あとKさんが持っている草刈機のエンジン音が小さいのにもちょっと驚いた。

山暮らしの時から書いていることだが、私はエンジンカッターで一斉に全刈りするのはどこかおかしいし、やめるべきだと思っていた。虫や草たちのためにいいことはないのだ。そこで、手ガマで部分刈りすることを推奨し、実践もしていた。

しかし昨年の夏はさすがにまいった。yuiさんを失って一人になり、やることが多すぎて畑と草の管理に疲れ果てた。が、この風の草刈りで光明が見えた気がする。今年は矢野さんの手法を学んで敷地の管理に取り入れてみたい。

その後、Kさんと囲炉裏を焚きながら遅くまで話し込んでしまった。お疲れのところありがとうございました。

のちにKさんから矢野さんの大地の再生手法について資料を送ってもらった。私自身もまだ全部見切れていないが、自然を愛する皆さんにはきわめて有用な内容と思うので、ここに貼っておく。

・基本となる矢野さんのインタビュー記事

呼吸をしている限りは、まだ間に合う。大地の再生
http://watashinomori.jp/ interview/image_itv_19.html

風土を再生する〜里山整備の視点
http://watashinomori.jp/ gotoact/job_vlt_05.html

・ 大地の再生仲間の埼玉の造園屋、押田さんのブログ。これ以外にも、 最近の押田さんのブログはほぼ大地の再生のことが書いてある

大地の再生講座のすすめ|中央園芸のブログ
https://ameblo.jp/chuou1/ entry-12199881608.html

多摩丘陵 稲城市からの「人生フルーツ」|中央園芸のブログ

(※有機アスファルトほか施工事例紹介)

ヤブガラシを駆除するには|中央園芸のブログ
https://ameblo.jp/chuou1/entry-12076805139.html
(※植物と闘わない付き合い方)

水はけの悪い庭を改善する|中央園芸のブログ
https://ameblo.jp/chuou1/entry-12317355264.html
(※通気浸透水脈の整備について)

・映像資料

【告知】大地の再生講座 2017.2.24-25 東京都稲城市 – YouTube
https://youtu.be/RaChKa8xyvI

大地の再生講座 稲城南山 2017/2/24,25 – YouTube
https://youtu.be/kkKji-V6DW4


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