前々から台所で使うスツールがほしくてDIYを企てていたんだけど、足に角度をつけたりほぞで組んだりするのが面倒で、二の足を踏んでいた。
まあじっくり時間をかければ作れるとは思うんだが、今の私のテーマは、残材としてたっぷりストックのある針葉樹(主にスギ)の角材・板材を使って、それをインパクトドライバーのビス打ちで作る木工作だ(さらにハツりを入れて時間短縮かつ表情をつける)。
DIY雑誌のバックナンバーを見ていたら角材で三つ足でられたスツールの写真が目に止まって、それが参考になりそうだった。
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実は昨日、木工室である下屋を掃除したばかりで作業にすぐとりかかれる状態♫ というわけで手が勝手に動いていく。久しぶりの木工である。
材料は下屋にストックしてあるスギ材の数々。
座板は足場板の端切れ。24~5cm角の正方形に切り残ったものが転がっていたのでそれにハツりと鉋を入れておく。
足は55×35mmの角材2本と、背中のほうは105×30mmの1本。←これはドア枠に使ったものの残り材らしい。本棚の工作では3枚くっつけて仕切りの縦板に使った材だ。
前足には切り欠きを入れてH型に補強する。
座板が載るように切り欠きを作っておく。背中のほうはやはり切り欠きを入れて座板が載る材を裏からビス止めする。仮止めで座ってみたら背中が痛いのでカーブをつけて削った。
H型の補強横材と背中の板を同じ角材で緊結してさらに補強する。微妙に合わなくなってすき間ができたら割り箸くらいの角材をつくって鉋で調整してすき間を埋めてしまうのだ。ハツりのテクスチャーが加えると「素朴さ」と「荒々しい素材感」が出るだけでなく多少のすき間があってもごまかしがきくw。
床から座面までの高さは55cm。群馬時代にyuiさんが手作りした丸い座布団を載せるとピッタリ。
ビスは51mm長さのブラックを使用。これで装飾的にビス頭の黒を見せる。
背中の横棒はイスの持ち手としてあったほうが便利。
ツーバイ用のSPF材だと白っぽくてどうしても塗装したくなるが、スギの場合は木目・節・辺材と心材の色違い・・・など表情豊かなのでそのままイケる。
いまの家の空間に似合う素材感とフォルムがいいね。料理のときのスツールとして活躍しそう♫
※スツールとは正確には背もたれのないイスのことなので、ちょっとだけでもあるこのイスは「カウンターチェア」と呼んだほうがいかもしれない。