イカと野菜の煮物、自家製昆布の佃煮、きんぴらごぼう、ゴーヤーの塩麹漬け。
煮物はスルメイカ、ジャガイモ(畑の)、大根、インゲン豆。それにショウガ。
イカ大根は定番だが、ジャガイモも意外に合う。器は笠間焼。
最初に昆布出汁をとり、それでイカをさっと煮て取り出してしまう。鍋の中には昆布とイカの出汁が出ている。その出汁で野菜を煮るわけだが、ジャガイモは皮を剥いてそこに投入すればいいとして、大根は別鍋で下茹でしておく必要がある。米のとぎ汁か、なければひとつまみの米粒を入れた水で煮て、竹串が通ったところで取り出して昆布イカ出汁の鍋の中に移動させる。
ここで塩、酒、みりんで味をつけ、インゲンを入れ、イカを戻す。落としぶたでひと煮立ちさせ、ここで火から外して保温調理。ゆっくり冷ましながら、味を煮含ませるわけだ。保温調理は段ボールのような紙箱か発泡スチロールの箱に、毛布でくるんだ鍋を入れておけばよい。
煮くずれないし、素材の味も守られ、味もよくしみ込んで、燃料も節約できる・・・保温調理はいいことずくめなのだ。
が、なんのことはない。囲炉裏時代はこれが囲炉裏端で簡単にできたのだった。自在カギから外して灰の上に鍋を置いておけば、すなわちそれが保温調理になっていた。
イカは煮すぎないように取り分けて、最後の含め煮の味付け段階で再投入するのがポイント。今日は火通りのバランスがとくに良かったのだろう、煮物は感動的な美味しさだった。
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熊本産のゴーヤーは三豊の味噌蔵で買った塩麹で和えた。
先日、刃を研いで台も直したのでサクサク削れます。
しばらくして出た汁を捨てて鰹節をかけて食べるとさらに美味。
来年はゴーヤーも畑につくろう♫