あまりに鳴き声がうるさいので、結局エサを制限せず食べたいだけあげることにした。そうしたら食後に腹はぷっくりと膨らむことは膨らむのだが、その後いつもに増して家中を暴れ回る。それがバロンの適度な運動になっているのか、意外に太らないのだった。
しかし、おかげで三重県尾鷲産・低温乾燥スギのフローリングも形無しである。まあ、この程度の傷や汚れは雑巾で水拭きしていると馴染んでしまうんだけどね。
そんなおりナイスなプレゼントが届く。ネコ用の爪切りである。ストッパーが付いていて深爪しないようになっている。
午後。
また雨が来るらしいので干してあった落花生をもぎに行った。
バロンもついでに外に出してみた。私が作業しているといくらか安心なのか下屋に戻ることはない。
が、パルテノンの周囲を離れようとはしない。畑のほうまで出てくるようになるのはいつのことか? 来春は虫やカエルを相手に土の上を走り回ってくれるといいのだが。
時間切れで半分しかできなかった。2階に戻り、仕分け。サイズの大小に分けながらゴミや茎から分離する。未成熟なものははじく。
夜はブリの塩焼きとすぐき。ブリは養殖もの、やっぱりちょっと臭うなぁ。
すぐきは京都特産の漬け物だ。カブの変種である酸茎菜(すぐきな)を漬けたもので、上賀茂神社でその独特の漬け方「天秤押し」をみたことがある。
バロンはたっぷりのエサを与えるとそれほどおねだりしない。そして私の膝の上で爆睡。つられて私も眠ってしまった(エボングは積層合板のキャンティレバーでかすかに揺れるので、眠気を誘うのだ)。
ふと目が覚めると・・・つけっぱなしのテレビからパリの映像が流れてきて、『京都人の密かな愉しみ』に出ている常磐貴子が石の建物を歩いている。
ちょっと風変わりな語学習得番組らしかった。バックナンバーを見るとすごく面白そうだけど、今の私には深夜0時過ぎまで起きていられる自信がない。録画機器ほしい・・・。