涼しくなった。日差しが柔らかくなり・・・光の色が変わった。
それは漆喰壁を染める夕日の違いにはっきり見てとれる。8月はオレンジだったのにレモン色になった。こんな日光の変化は初めて感じた。たしかに西日本の夏の夕日は関東の人間からすれば特異なものだが・・・。
漆喰の壁は見ていて飽きない。朝夕は刻々と変わる光の移ろいをドラマティックに楽しませてくれる。
白壁は美しいが、かといって内装全体が真っ白でつるんとし過ぎてもつまらない。人が暮らすには木目と節のあるフローリングとか、ちょっとゴツっとした家具があるくらいでちょうどいい。
家具類の木は素地のまま。鮮やかな色彩は布地と生花と額に納めた絵画で見せる。そして最も強い「黒」を適度に配して空間を引き締める・・・というふうに、ウチの場合は自然になっていった。
この家は棟を半間ずらし天井高を変えて変化をつけている。大梁を見せ、ヒノキの丸太柱とオブジェとしての囲炉裏暖炉があり・・・という骨格が作り込まれ、窓に変化をつけて光を楽しめる。
派手で大胆な建築ではなく、外見はごく単純な長方形だが、内部の彫刻的な骨格、スケルトン、影があってこそ、白地も色彩も生きてくる。
ということを、秋の柔らかな日差しが教えてくれる。
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苦難の盛夏を乗り越えてイチジクがぐんぐん成長している。が、エダマメは大失敗してしまった。花から実になる時期があのかんかん照りに合ったのがマズかったのか、実がいつまでたってもふくらまない(葉は青々としている)。種まきの時期が遅かったようだ。
葉っぱの上に小さいアマガエルがいるよ♫