書評紹介


いよいよ薪火の季節ですね。いま日本では拡大造林時に植えられたスギ・ヒノキがどんどん伐られ、山は囲炉裏用の薪にあふれています。「囲炉裏暖炉」も商標を取ったことだし、来年は囲炉裏暖炉yearになるといいな。

さて、新著『「囲炉裏暖炉」のある家づくり』が出てまもなく、建築誌『住む。』57号に掲載された、書評を紹介します。

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森に思いを馳せられる家が

いつか日本の

スタンダードになるように。

森と木を愛する著者の

家づくりドキュメンタリー

『「囲炉裏暖炉」のある家づくり』

○大内正伸 著

○農山漁村文化協会 2800円+税

日本の木で家をつくる。その計画から完成までの道のりを追った物語である。森と木材に長年親しんできた、この家の家主でもある著者が選んだ地は香川県高松市、目の前には果樹園が広がり、穏やかな瀬戸内の海も遠望できるロケーションだ。

大きなテーマはふたつ。スギとヒノキの無垢の木をふんだんに使うこと、そして暖炉を設けること。

物語はまず、暖炉を自分たちのライフスタイルに合わせて独自に開発することから始まる。排煙のしくみ、建築基準法など各種法基準のクリア、限りある予算など、次々と立ちはだかる難問を乗り越えていく様子は、モノづくりの喜びに満ちていてどこか楽しげだ。試行錯誤の末にたどり着いたのは「囲炉裏暖炉」。暖房器具としての暖炉とキッチンツールとしての囲炉裏が合わさったオリジナルの設備で、囲炉裏は360度ぐるりと人が座ることができるうえ、六角形に取った炉縁は人を集める柔らかさとテーブル代わりになり利便性も備えている。間違いなく、家の中心となる場所だ。料理をしたり、井戸端ならぬ囲炉裏端会議をしたり、ときにはひとりで炎を見つめたり、完成後の暮らしぶりも紹介される。

家づくりは、高名な建築家に依頼するでもなく、いたって普通のコストで、地元の工務店や腕の確かな職人さんたちとともに進められる。余った材はDIYで有効利用。テーブルや本棚、トイレのペーパーホルダーに至るまで、家の中には木への思いがいっぱいだ。

最後の2章は日本の林業がいま抱える危機と理想の山のあり方も説く。理想のわが家には、木や森に思いを馳せることができるような家を、という著者の思いがつまっている。1軒の家づくりを通して、日本の森の未来を考える壮大な物語でもあるのだ。


昨日はバロンが調子悪く変なものを吐いたのですが、それがティッシュと判明。どうやらそれが詰まって下痢と嘔吐ということになったらしい。しばらくは絶食。ひたすら暖炉の前でねんねこです(笑)。

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これで懲りてくれるといいんだが・・・。

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動画もどうぞ。太めの薪を横置きで燃やしているパターンです。


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