しょうが焼きとカタクリ粉


まだ暖かいので普段は足下に小さなオイルヒーターと、それでも寒いときは背後に箱火鉢で十分なのだが、今日は午後から囲炉裏暖炉を焚く。火鉢を料理に使っていると炭が足りなくなってくる。燠炭のストックも作らねば。

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鍋も二日続いたので今日はしょうが焼きにする。なんだか生野菜が食べたいし・・・。しかし小さな香川産キャベツが半玉160円もする。畑に行き、ダイコンのいちばん太く育っているのを抜いてくる。それと油揚げで味噌汁。副菜はヒラタケの佃煮とゴーヤーの塩麹和え。

土井先生の料理本では、しょうが焼きの肉を焼く前に「カタクリ粉を少量まばらに付ける」とあるので今日はそれでやってみた。たしかに表面がぬったりしてそこにタレがからんで美味い。

が、カタクリ粉を付けすぎるとその衣がタレを吸収しすぎてしまい、キャベツに焼きダレがまわらない。それから、肉と脂身が焦げた香ばしさが、衣のおかげで減じてしまう。しょうが焼きは汁だくにしてそれにキャベツせんを浸して食うのがまた旨いのだ。

というわけで、カタクリ粉は「まばらに」付けるというところがポイントで、ぬったりのタレの旨味と、肉の香ばしさと焼き汁、この両取りをするわけだね。この「まばら」が大事なんである。土井先生さすがである。

フライパンに肉が重ならないように焼きながら、焼きすぎないうちにバットに取り、次の肉を入れる。そうしてショウガとタレで味付けするときに先に焼いておいた肉を合体させる。この手順も重要だ。一度にたくさんの肉片を焼こうとすると重なり合って焼きむらができる。へたをすると火力が足りなくて煮物になってしまう。

今日はバロンがちょっかいを出さない。めずらしく食欲がないようだ。なにか異物を食ってしまったか? それなら下痢をして、吐いて、ひたすらじっとする。こうして子猫は学習していく。まあ、ちょっと貪欲すぎて調子に乗り過ぎたので、ちょうどいいだろう。

炎によって背面の石が十分温まってきて、熾炭が貯まってほんわりと暖かさが持続する。囲炉裏暖炉、これが気持ちいい。ネコもよく知っている。炉縁の花崗岩は冷たいのでスギの木を置いてあげよう。

炉縁はやはり木で作りかったな。国産のナラ材がバランス的に最高だろう。新築の場合、消防法の条例で不燃材料(ここでは花崗岩)を使わないと許可が下りないのである。


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