台座をつくるために・行平鍋みつけた!


またDIYの必要にかられている。新たにテーブルが必要になる。テーブルというよりも台座といったほうが正確なのだが。

それは作業机・仕事机ではないので、どっしりとした機能は必要ないのだが、なにか象徴的な意匠のようなもの欲しくなってくる。とはいえ、この部屋にちゃらちゃらした装飾は似合わない。ミニマルな感じでそれを表現したい。

久しぶりに街に出て、自然食品店で醤油やみりん、乾豆を買い、その足でうどんを食べ、図書館に予約してあった本をとりにいった。図書館で本を借りるのも久しぶりである。

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うどんは上原屋本店。ここは街に近いのにお駐車場があって通しでやっている。写真を撮り忘れたが、ゴボウの天ぷらが美味しかった。このごろ天ぷらはかけうどんの中には入れないで、そのまま食べる。そしてうどんの透明感のある汁(つゆ)を味わう。

透明感のあるいりこ出汁はとてもデリケートなものなのだ。これを最後まで美味しく食べるのが讃岐うどんの流儀・・・

8/30に書き、うどんの栄養的本質は「汁(つゆ)」にあると書いた10/25の記事を経て、私のうどんの食い方はいよいよ完成形をみた(関東蕎麦の追憶から抜けきれなかった私が悪かったのだ)。上原屋の汁はなかなか美味い。だからたっぷり飲む。

新居に引っ越したら買うぞ! と誓っていた行平鍋。さっそく京都のお目当ての店まで見にいってみたが、どうもしっくりこない(買わずに帰ってきてしまった)。が、今日借りた本の中で「これだ!」という行平鍋を見つけた。使い込まれた土井善晴さんの持ち物である。大阪の姫野工作所のものらしい(実は、この工房もチェックはしていた)。

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私のようにしょっちゅう鰹節で出汁をとり、味噌汁や和の煮物を作るものに行平鍋は必然の道具なのである。姫野工作所のは厚みが3mmある。底の丸みもいい。把っ手の角度、長さ、それに注ぎ口の位置も特注できる。ああこれだ、ここに決めた!

美しいはおいしさと一致する・・・料理の不思議だ。ただ、その美しさは形が良いとか、整っているという単純な美しさではない。ともすれば不細工であっても力強くて、豊かで、変化があって、不均衡なもの。これがとても美しい。(『おいしいもののまわり』土井善晴)

土井さんの本には日本の自然と和の料理を心底愛する力強い言葉がちりばめられている。この本は借りて読むような本ではない。蔵書として購入しよう。


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