上州オトコのどんぶり


朝、依頼原稿の文字数がまちがっていたことに気付き、訂正してメールを送る。内容は”森の変遷とカブトムシとの関係”といったもの。「S匠の論文として後世に残るようなものが書けるといいですね」と相方。

前夜炊いたタケノコご飯を蒸し器で温めなおして朝食兼昼食。オカズはタケノコとフキと干し椎茸と昆布の煮物。ウドのきんぴら、ワサビの茎の三杯酢、タクアンに金ゴマをかけたもの、など。豪華だネ(みな冷蔵庫のストックですが)。でも陰性過多かな。春の食べ物は廃毒性があるんだよね。冬の間にたまっていたものばかりでなく、過去に肉体に溜めていたものが吹き出す感じ。相方は目の周りに、僕は首と背中に吹き出物のような症状が出ている。

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イタルさんが下の畑で肥料蒔きと土寄せをしている。畝きり鍬の使い方をデジカメの動画モードで撮り、さっそくジャガイモ畑に鶏糞と木灰を蒔いて、見よう見まねで僕も土寄せをする。ナルホド。実に合理的、ムダのない動きである。しかし、暑くて汗をたっぷりかく。

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戻ると相方が茶さじのクラフトを完成させていた。伐採したカシの木の枝を使ったものである。

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午後、藤岡図書館へ。建築の本を5册借りた。高崎へメガネの修理部品をとりに行く。スズラン地下で買い物。近所の「一二三食堂」という店でソ-スカツ丼を食べてみた。レトロな店内、出てきたそのカツ丼のボリュームに感動。帆掛け船のような、船のスクリューのような形に3枚のカツが、ソースを染み込ませ匂いをたてながら丼の上に屹立している。これは肉体労働者のオトコの食い物だ。でも相方も完食。かなり陽性過多の食べ物で、これにて本日の食のバランスは完璧か?

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夜、NHKの番組、世界遺産「バチカン」を見る。ミケランジェロ設計のサン・ピエトロ大聖堂、同じくシスティーナ礼拝堂の天井画に吸い寄せられる。


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