肥料と石


朝起きると玄関にタケノコが1本届けられている。たぶんY先生だろう。寒いので台所でチビかまを焚いて食事。ふと玄関に出ると、ラッキョウの苗が届けられている。イタルさんだろう。

『現代農業』のイラスト本描き。アトリエの古民家大図解を描くので細かくて大変である。細部が解らなくなると、懐中電灯を手に2階の木組みを調べにいったりする。ラッキョウの苗が萎れた感じがしたので、夕刻、相方と急いで植えてしまうことにした。

野良でちょうどイタルさんに出会ったので植え方を聞く。それとは別に僕らの畑を見て「ジャガイモは肥料をしないと大きくならないよ」と言われる。たしかに僕らの畑のジャガイモは、周囲の畑に比べ茎葉の育ちが遅れているのである。「鶏糞や専用の化成肥料を畝に蒔いたほうがいい」とのこと。

有機農業では本来、春先に「堆肥」をすきこんで耕しておくのだが、僕らはそれを省略したまま畑を始めた(というか、堆肥まだ製造中でその準備がなかった)。それに前住者は化学肥料をかなり使っていたフシがある(畑や敷地に肥料袋が捨てられているのを何枚か拾っている)。素の畑敷地を耕し始めたとき、重量のあるクワが跳ね返ってしまうほど、石まじりの硬い土の所も多かった。耕転し、石や草の根を取り去り、畝をそれらしく作って苗や種を蒔いてみたものの、成長は全般に遅いようである。でも、化学肥料は蒔きたくないぞ。さあ、どうしよう。

ところで石はいいね。石で囲うとなんだかその領域は美しい。山暮らしにおいて石は重要な素材である。

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