足跡、木工への道


昨年、こちらに引っ越して間もなく、ニンニクを植えた。植えたといってもスーパーで買った料理用のニンニク(中国産)が使い切れず芽を出してしまったので、それを何個か敷地の平らなところに植えてみたのである。その小さなたよりない球根はやがて地中から芽を出し、雪の多かった今年の冬を乗り越え、枯れることなく成長し続けた。そして少し掘って確かめてみると株が膨らんでいる。葉っぱが枯れ始めたので、収穫してみることにした。小さいが結球していて、土から掘り上げるとプンとニンニク特有の香りがした。油で揚げたりチンゲンサイと炒めて食べた。いい味だった。このニンニク、肥料は薪ストーブの木灰だけ。草取りの手入れはしたけどもちろん無農薬。

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朝、畑を見回りながらトマト苗がついたか確認。と、キュウリとゴボウを植えた畝に大型獣の足跡が・・・。いよいよイノシシのお出ましらしい。春から沢の対岸の山中にずっとその気配は感じていたのだ。ジャガイモ畑を1カ所だけ掘られていて、新ジャガが転がっている。イノシシのことよりも、その新ジャガの姿に感動してしまった。柵をつくるための廃材の波板(トタン板)は入手してある。が、景観が悪く閉塞性の感じられる柵はどうも作りたくない。それにしてもこの収穫、なんだか信じられな
い。

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午後からテーブル作り。前にクルミの油を塗ったケヤキの天板の足をつくる。こたつを片付けるので、パソコンを打つため木のテーブルが必要になったのだ。ほぞを組むのは時間がかかるのでビス止めで。廃材角材の中から太めのものを探し、手ガンナをかけ面取りをする。

この角材、釘抜き穴や割れはかなりあるのだが、うまく選んで使うとなかなか便利。しかし電動工具は使っていて疲れる。その振動、音、が不快きわまりない。これはチェーンソーも同じだ。手仕事は時間はかかるが、肉体にもたらす疲労は心地よいものだ。

ビス止めは早いが、モノが50年100年と持つ継続性がない。美しさに欠ける。どうしても「仮のもの」という感じが拭えない。本物の木工作は習得に時間がかかり、長く厳しい道のりが待っている。それでも、最終的には美しいものを目指したいと思う。僕の木工はようやく靴ひもを締上げたばかり。

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コメント

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