ランニング・フェンス


旅で2日空けて、この雨で畑がどう変化をみせているのか、イノシシは大丈夫か、朝さっそく畑へ。あぎゃぎゃ! やっぱりジャガイモをかなりやられている。それでも被害は1/5くらい。しかも掘った後も食べ残しがあったりして、その周囲のジャガイモを抜いて少しイモを掘ってしまうことにした。まだ小イモの小さいのがぶら下がっているのが惜しい。もう少し地中に置けば、これがさらに大きく成長するんだろうな。それにしてもずいぶん土が柔らかくなって驚いた。大きなドバミミズを何匹も見る。そういえば、これもイノシシの好物だったはず。他にも足跡でまだ苗の小さいツルムラサキがつぶされたり、相方のハーブ畑にも足跡を残し、バジルが一部踏み倒されていたりする。

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「そうか、出たかい。柵つくったほうがいいよ。出始めると、よく来るようになるから」
イタルさんに相談するとそう言われた。かたわらに置いてあった収穫ジャガイモを見て
「ほう、いいのが出来たじゃねえか」とも言われた。
ふうむ。最後の土寄せが効いたかな。イタルさんに褒められるのは嬉しいぞ!
クワの実を拾い、アカカブとネギを収穫。

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午後からさっそく柵作り。廃材の角材の先をナタで尖らせ、それを杭に打ち込んでトタンの波板を針金で固定していく。イタルさんのアドバイス通り石垣と水路は省略すると案外早くできた。全部で波板を20枚使った。しかし空間というのは、囲いをすることで強烈な表情を見せ始めるもんだね。野生動物と共存できない忸怩たる思いと、いっぱしの山村農家になったような奇妙さがないまぜになって、ふと思い浮かんだのが現代美術作家クリストの「ランニング・フェンス」・・・。

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夜、外で焚き火していると、ばりばりとトタンのこすれる音が聞こえた。朝、畑を見に行くと被害なし。さて、最後の収穫までこのまま行けるかな?

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