台風被害のレポート


旅から帰宅した翌朝、敷地と畑の草がどどっと伸びている。3日空けたからな~。畑の一番下に植えたトウモロコシが大きく育たないが、それでももぎ取って皮をはいでみると実が成熟しているものがある。形は貧弱だが、茹でて食べるとすごく甘くて美味しい。

岡山の津山で林業作業員をしている斉藤君から、新聞への寄稿依頼がきたというメールが入る。斉藤君の以前の新聞連載は僕のHPにも掲載してある。「その続編を書くのでまた大内さんのHPに掲載させてください」と原稿が送られてきた矢先だった。もちろん全国の人々の目にとまる新聞が最優先だ。昨年の林業台風被害についてのレポートになるらしい。

岡山県では昨年の台風でスギ・ヒノキ人工林の約5,500haが風倒木の被害を受け多数の土砂崩壊がおきた。林業関係者の間では忘れることのできない平成3年の九州日田の台風被害が8,600haだから、今回の被害もかなりのものである。

新たな森づくりのやりかたを根本から考え直さないと、このような被害はまだまだ続くだろう。鋸谷さんと林業技術本を書き始めたとき「強度間伐を急がないと、あと10年で日本の人工林は崩壊する」と話し合ったものである。現時点においても間伐遅れの山林は全国に蔓延している。その山も放置されたままなら、年々状態が悪くなっていくのだから。

鋸谷さんは講演の中で

「自然はどんな大きな災害をもたらそうと、それは絶対に正しいんです。やはりその中で人間というのは何をすべきかということを考えていかなければならない。自然から教えられる通りにやればいいのです」(間伐講議/2001.6.16)

と言っている。伊勢神宮宮域林には70年生のヒノキ人工林があるが、その間伐密度は鋸谷式とほぼ同じであり、僕らはこの森を「理想の人工林の最終型」と呼んでいる。林内には、かの伊勢湾台風をも乗り越えた木々たちが、たくさんの広葉樹を従えて威風堂々と屹立している。

デジカメの充電ができなくなってしまい、高崎のメーカーサービスセンターまで車を走らせる。保証期間が過ぎている。本体修理費用の相場は1万円という。そりゃ東京の工場への運賃や人件費もあるだろうが、ようするに修理なんてやる気がないということなんだろう。昔、自転車屋のおじちゃんがタダで部品をなおしてくれた時代が懐かしい。

今日は相方yuiがパソコンで日記づくりにしゃかりきになっている。ブログがだいぶ開いてしまったのでかなり焦り気味の様子。僕は焚き火でチャーハンを作ったり、読書したりのんびりする。午後はY先生の水源の草刈り。朝夕が涼しくなってきた。


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