山梨~神奈川へ


翌朝、再び現地でイベントの進行などの打ち合わせ。その後、役場で担当の課長さんや町長さんと会見。町の重鎮たちもまた、山の荒廃に憂え、頭を痛めている様子が伝わってくる。が、僕のような若輩が、頭ごなしに強度間伐をまくしたてたら彼らはついて来るまい。話し方とアプローチは明確に慎重にしなければ。

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その後、小学校の洋風建築や寺院を案内してもらった。肉屋まで案内してもらい、馬肉を購入。昨晩の馬刺がやけに旨いと思ったら、やっぱり名物らしい。ついでにコロッケと「チビカツ」なる細く上げたトンカツを買って、片手でもしゃもしゃ食べながら運転しつつ身延山へ向かう。チビカツが旨い。「これ、ソースカツ丼にしたら群馬でバカ受けまちがいなしだ!」などとバカ話しをしながら山道に入ると、大きなシダレザクラに出会う。

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日蓮開山の身延山はひなびた渋い感じの所を想像していたのだが、すでに観光的巨大化しており、全体にピンと来ない。この派手な佇まいと観光客を飲み込む方向性を、かの日蓮上人が喜んでおられるであろうか?・・・などと心配してしまった。福井の永平寺と同じだ、と思った。

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一路、富士宮に向かった。ヤキソバを食べるためである。昨年の御殿場での講演で立ち寄った富士宮ヤキソバが忘れられない。浅間神社となりの「明日香」。しかし、なんと定休日。そこで商店街に新たな店を探そうと歩き始めたらすぐにヤキソバのぼり旗が見つかった。その露地には富士山からの湧水がこんこんと湧いている。

カウンターにかぶりつきで、鉄板での作業を観察しつつ、おばさんに富士宮ヤキソバのうんちくを聞く。富士の湧水を麺(かなり弾力がある)のふかしに加えているのがミソ。最後のネギとイワシ節の粉もいいぞ。おばさんにすすめられて一味や七味唐辛子をかけてみた。これがまたウマイ。う~ん、ここのヤキソバには庶民の工夫と愛があるっ♪

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天気は雨。富士山は見えないけれど、ヤキソバに気を良くして今日の泊まり予定の藤沢に向かう。が、ここでトンでもないものを見てしまった。道の両側に延々と続く荒廃線香林である。

身延から富士宮までの富士川沿いの人工林も酷かったが、この国道469の荒廃林は笑ってしまうほど凄まじい。僕くらい全国の人工林を広く見ている人間はあるまいと思うが、ここは観察に最高の場所である。ゴミは転がっているし、建設途上の最終処分場はあるし、「富士山こどもの国」なんて施設もあって「林業センター」なんて施設までカーナビの地図上に見えている。関係者出てこい!(笑)

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ネットで予約を入れておいた藤沢のビジネスホテルに投宿。町に繰り出して飲みにいき、ホテルに戻って馬刺を食べた。明日は鎌倉をまわる予定である。それで、藤沢に宿をとったのだった。


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