最小の薪で最大の豊かさを


あまり寒くはないけど夜はほぼ焚いてます。

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煙の抜けは順調で快適。囲炉裏内に三ツ爪を置いて鉄瓶をのせ、燠炭でお湯を沸かす。柿酢のビンを温める。

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鉄瓶は下の燠炭に火吹き竹で空気を送ると早く沸く。

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三ツ爪は火鉢で使っていたものよりずっと大きい。がらくた市で手に入れたものだが、とても使いやすい。写真のように灰に埋めて使うのだが、下が輪ではなく馬蹄型に開いているのでそこから炭を出し入れしやすく、風を送りやすいのだ。

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さて、ここで囲炉裏暖炉で燃やしているものをもう一度紹介ておこう。

まず焚き付け。紙などはいっさい使わず、鉋やハツりの木工クズを使っている。主にスギとヒノキである。入れ物はフタ付き空き缶。

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極細薪。これは焚き初めに使う。焚き付けの上にこれを載せる。15mm厚スギフローリング材の切れ端(長さ20cmくらい)を細かく割ったものだ。入れ物は金網の水切り。

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そして主戦力の割り薪。これはもろもろの建築端材を適当に割ったもの。長さは20~30cmくらい。太さはいろいろだが、あまり太いと爆ぜやすいので3~4cm角以内に割っている。入れ物はイグサ編みのカゴ。

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もう一つの主戦力。小枝。これは下から運び上げたらバルコニーに裸で置く。アリなどの虫食いがあるため、燃やす直前に部屋に入れる。

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その下のポリプロピレンボックスには普通の割り薪が入っている。まあ、一般の暖炉や巻ストーブライフではこれが主流なわけだが、我が囲炉裏暖炉では高級薪として、ときたま取り出して愉しみとして使うのだ。

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これらの薪を燃やしながら燠炭ができるのでときどき取り出して火消し壷に入れて消火し、貯めておく。

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一杯になったら炭カゴ(竹+ブリキ)に移して、火鉢に使う。

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あ、もう一つ忘れていた。酒のつまみで食べた落花生や銀杏やクルミの殻は囲炉裏暖炉で燃やすことにしている。

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ただし紙類は燃やさない。とくに印刷モノは厳禁。ここで調理することもあるので灰は清浄にしおきたいのだ。

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冬至が近づき、南窓から長い時間陽が射すようになってきた。冬は入射角が低くなるので高窓からも太陽光を取り込める。これが温かい。

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スギ30mm床は空気が含まれているので床暖房をしているようにポカポカだ。窓はペアガラス。高気密・高断熱の家の快適さを実感する。換気のために窓は常にどこか少し開けているが、好天の昼間はとくべつ暖房は必要ない。もちろん照明も。

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こんな日は太陽熱温水器の熱湯だけで風呂が入れる。結果、電気・ガス代がかなり節約できる。

夜、囲炉裏暖炉を焚くと、火を消した後も石が放熱するので明け方の2階が寒くない(ダンパーを閉めて煙突の通風を止める)。

その残熱はどうやら家全体にふんわり回るのか、ベッドルームからトイレに行くにも裸足で床がぜんぜん冷たく感じないのだ。

春の入居時に比べ、家の木材や漆喰も十分に乾いて、いよいよ高い性能を発揮してくれているようだ。

最小の薪で最大の効果、といっていいのではないだろうか。

効果だけでなく豊かさを感じるのが嬉しい。

 


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