今年は1月からすでに温かい日があって、囲炉裏ではなく外(庭先)でチビカマを出して朝食兼昼食をとることも多くなってきた。が、チビカマを外へ出してみたものの、今日は風が寒い。囲炉裏に変えようと室内に鍋を移動した。
ところが庭に戻ると風が止んで、再び温かい。うーん、中か外か、ぎりぎりの線だナ。コルビュジエの写真集なんぞを読みながらコーヒーをすするうちに突然閃いた。
チビカマは鋳物のカマドで軽いので移動できる(少々の火ならそのまま移動も可、というスグレモノである)。また、底に足があるので室内でも使えるのだった。そうだ、2階を使おう!
2階は倉庫状態で、ちょこちょこと掃除はしているものの、改装はまだ手つかず。だから階段から土足で上がっている。南側は障子もすべて取り払ってあるので、板戸を開けると全面開放のテラス、という状態になる。
同じ方角を見ているのに、ぐっと景色が変わる。その風景を眼前に、ドラム缶の蓋にチビカマを置いて火を焚く。予想通り、風が防げて温かい。かつての養蚕民家は、2階は作業場である。2階の床にはカイコ部屋を温めるための炉があり、養蚕火鉢がごろごろ転がっている。2階に火が灯ったのは何十年ぶりなのだろう。
1階と2階とでは光の種類がちがう、ということにも気づく。昼間の1階は、下からの反射光もあって眩しい感じがするし、自然光の中ではパソコンの画面などは見にくいが、2階は穏やかな光なのだ。軒が深いので、奥まで日光が入ってこないのだった。
ただし、2階の床はすなわち1階の天井。1枚板なのである。2階で歩くたびに1階にゴミが落ちる。板の継ぎ目にぎっしりゴミが詰まっているのが、バラバラと落ちるのであった。
USBの端子を2階に伸ばして、ブログをアップ。
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