最近はまっているお惣菜がある。前に野生化している菜の花の話は書いたが、霜が降りてもその菜の花はこんなに元気なのだ。
そこでこれをこのように切る。小さなダイコンのような根と、葉の先半分ほどを切り落とす。
葉っぱと茎のところはさっと茹でて水気をしぼり5mm程度の千切りに。根の部分は生のままスライス。
鷹の爪も用意しておく。これも、畑からとってきた生のものだと最高にウマイ。
囲炉裏にゴトクをかけ、中華鍋を熱してサラダ油をひき(わりとたっぷり)鷹の爪といりこを炒める。次に根、葉と茎、の順に炒めて、最後にみりんと醤油で味付け。
すごく美味しいのでたくさん食べてしまう。そしてこれを食べたあとはお腹が減らない。たぶん栄養的にすばらしいんだろう。根から葉茎までの、イワシも頭骨つきの全体食だし。心土不二という点では、いりこの代わりに地元の寒バヤかアユの焼き枯らし(囲炉裏で乾燥させたもの)をほぐして同じように使えばいいのだろうな。
地元のひとたちはこのような野草は食べないようだ。僕らの敷地はかなりずぼらで草ぼうぼう。でもその草には工夫すれば食べれるものがけっこうある。まだ探せばたくさんあると思う。それをうまくコントロールしていくのも面白い。
無農薬無肥料の自然農ができる果樹のついた小さな菜園。そそこにはミツバチや鳥たちも共存する場所だ。除草剤はまかないで草刈りだけで周囲を管理する。木造と土壁の小屋に土間と囲炉裏があり、自然の湧水や井戸があり、果物や野菜の販売所がある。裏には雑木林やスギ林がセット。ここから囲炉裏の薪や、小屋の補修材を調達する。周囲や林内から野草やキノコを採取する。
こんな場所が全国各地にびっしりと、無数の点のようにできればいいな、と思う。