庭にリンドウが咲いた! 5年目にして初めてのお目見えだ。庭木を伐って明るくなったせいかもしれない。
藤岡の町中に引っ越しされたY先生が、家の荷物整理にやって来る。そのたびに掘り出し物を貰うのだった。朝日の中でしばし歓談。
さて石垣へ。3点が着いて安定しているとはいえ、「でべそ」のような突起では心もとない。そこでハンマーで割って(切って)平らにしてから設置しなおす。
この石も。これは次の石を積むとき突起になってしまう部分。私が使っているのは1kg程度のハンマーだ。頻繁に石を切る必要があるなら、専門の玄翁がある。この石たちは一度石垣に積まれたものだから、修正部は少ない。
沢や山から採取したばかりの石なら、積みやすい形に修正を加える(割る・切る)必要があるだろう。イタルさんはかつて鍛冶仕事をしてまで玄翁を修正していたという。角の部分が鋭角じゃないといけないのだ。また、柄は衝撃を吸収するカマツカやヒイラギ材がいいというが、イタルさんはカシの枝を使っていたそうだ。現在は石切玄翁も進化し、超合金が使われているものが、市販されている。
午後イタルさんに見てもらった。積み方や傾斜は合格のようでホッとする。天端をどの位置にしたらよいか、残った土はどう処理したらよいか、アドバイスをもらう。
「よく積んだな、こりゃ大仕事だったな」
「イタルさんの手元で勉強したおかげですよ」
「土は畑に使うといいよ、新しい土だからなんでもよくできるよ」
YKは灰のアクで自家製コンニャクづくり。ワサビの茎を叩いた薬味で「いただきます!」