6回のシリーズで行う綾川町での里山再生講座が開始‼️ 集合は「めぐるゼロウェイストカフェ」。午前中はここでみっちり座学をやる。
まずは外のテラスで、大型モニターを使って「大地の再生」の全般の解説を。
一休み入れて、後半はホワイトボードを使って石積みについて。こちらは本日のメイン作業であり、このシリーズの主軸となるのでより具体的に技術的な図解を交えて。
理恵子さんの提案で近所の産土様である松谷神社に工事前の安全を祈願する。近くには滝宮天満宮があり、一帯は菅原道真のゆかりの地でもある。
石積みの作業場所は神社から歩いて行ける距離。このため池に流れ込む水路の石垣なのだが、普段は水はまったく流れていない。
いい天気。左側のくぼみが水路。ここを大雨の日に水が流れ、ため池に集まる。それが長年下流域の田んぼを潤してきた。古代から近代に至るまで讃岐は首長による「雨乞い」が行われるほど日照りに見舞われた地域だ。
だからこの水路には過去の住人たちの血と汗が込められているはず。
顕著に崩れが確認できる場所の周囲を掘り始めてみた。石積みの補修にはまず「旧石垣を残す場所」と「崩して積み直す場所」の境界をくっきり分けておかねばならない。
ところが、ここの地質は非常に硬く手強い。鍬やツルハシが跳ね返されてしまうほどである。粘土質でガチガチの上、竹の地下茎が複雑に混じり込んでいる。
少しずつ石が出てくる。平たく長い石が多い印象。そして花崗岩ではない石質のようだ。
周囲の竹林は荒廃しまくっている。もう何年も人の手が入っていない感じ。筍もイノシシにやられて採取できないのかもしれない。
そして竹林にはゴミが散乱している。手が余った参加者にゴミを集めてもらうことにした。
だいぶ石が取り出されてきた。ヤブ蚊が多いので石の上に蚊取線香が3つ(笑)。
根石と2〜3段くらいは積みたいと考えていたのだが、すでに16:00。結局本日は石を取り出すだけで終わってしまった。「網膜剥離」で病み上がりも僕も、ムサシの社長にプレゼントされた特注のバールを使ってかなり頑張ってみたのだが・・・。
しかし、道具の使い方に四苦八苦・試行錯誤する時間も貴重なものだ。
ゴミも大量に集まった。これも一輪車で外に出して処理することになった。
成果を前に記念写真‼️ 次回はこれを積むのだ♬
帰り道。野焼きの煙がたなびいている。放置されている田んぼが目立つ。野山は緑に覆われているのに、その裏の実態は悲惨なことになっている日本の里山・・・。
おまけ。今回の講座シリーズでは最後に背負子を作ることになっているので、サンプルを持参した。はたしてこのほぞ組みまでできるかなぁ。。。
これは石積み用ハンマーのコレクション。
左が石割り専用の玄翁。エッジに焼きが入っておりこの角を使って石を割る。真ん中は普通の叩きハンマー。右は「コヤスケ」・・・尖ったほうを石に当て別のハンマーで平たいほうを叩いて石を割るもの。
Rakutenの通販サイトにけっこう揃ってますね♬
次回▼第2講は 11/11 「石積み作業と竹切り作業」……前回の続きの「石積み水路」の補修と、竹林の整備。環境に 良い竹の切り方、伐倒や枝払いの道具と技術。オプションで簡単な竹細工(竹箸などを作っ てみる)。必要な道具:前回の道具の他、竹切りノコ、竹切りナタ、切り出し小刀など。
※第2講までの間に有志にて1回作業日を設ける予定です。日程は参加者専用メッセンジャーでお知らせします。