埼玉県鶴ケ島市。関越道のICがあり新興住宅や工業団地、そして道路に郊外店とお決まりの開発パターンにさらされた場所ではあるけれど、平地林や屋敷林が残る場所もあり、湧水も出る。そこを自然親和型のふるさとに再生していこうという方々からイラストマップの依頼を受け、現地視察と検討会に出席してきた。
この地区にはゴミ焼却場、原発からやってくる電気の変電所(もちろん送電線も)といった負の遺産も現存しており、湧水があるとはいえ、そこには工場からの廃液も流入する。しかも、水路はお決まりのコンクリート3面張りが多くを占め、落差工で水系は分断されている。しかし、そこをなんとかしていこうという強い意志が、委員の方々から感じられた。
私はいま山にいるけれども、前々から言っているように自分だけ山に埋没して自然を感受すればいいとは思っていない。山から都市まで、そして海まで、この自然の系が復活することが夢であり目標であると思っている。だから、難しいけれどもとてもやりがいのある仕事である。
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