今日はGomyo倶楽部の定例活動日なのだが、台風接近で雨模様なので中止になった。が、私はフィールドに設置したニホンミツバチの採蜜を決行するため現地に出かけた。また有志は出向いていろいろと仕事を片付ける、ということになった。
2段がつながった待ち箱が最上段のため、一段の高さにノコギリで切り離して採蜜しようと考え、ノコの刃を垂直水平に入れるための治具と新しいフタを用意した。黄色い把っ手のナイフは巣を切断するためのパン切り包丁である。
新しい継ぎ箱と、巣を切り取った箱を入れるプラスチックのカートン。
さて現地は雨が上がっていた。他に来たのは4人。私を入れて5名倶楽部になったw。
倶楽部メンバーのM君に助手をお願いする。
雨が落ちてきそうでこれから風も出てくるはず。急いで仕事を済ませたい。残りのメンバーも全員手伝い体勢になってくれた。
採蜜経験のあるN先生から「ノコで切断は大ごとだから2段一度にとってしまえば?」という意見が出て、方針を変えることに(もちろんそのほうがたっぷり蜜が採れる)。なにしろこのハチ群は強壮で、秋になってハチがどんどん増えている感じなのだ。
一応ハチが一度に逃げ出さないよう、巣門にネットを被せてみる。
ビス止めしてある部材を外す。
天蓋のビスを外しておく。
天蓋の裏に巣房がくっついている。それををパン切り包丁で剥がしていく。
きれいな巣が見えた。いったん蓋を取って光を入れ、ハチを下に追いやってから、また蓋をしたままにしておき・・・
いよいよ上部の箱を切り取りにかかる。同じくパン切りで刃を入れる。が、ひっかかってなかなかスムーズに刃が動かない。N先生が金属のヘラのような道具でテコをかけてくれ、うまく切れた。
すごくいい蜜の匂いがする。結構な重量である。が、切り取った箱の中にかなりの数のハチがいる模様。
とりあえず水路の天端までリレーで移動。
巣房の間にいるハチを外に追い出してみるが、ほとんど飛び回る気配がない。蓋をして叩いて下に追いやり、出てきたハチの塊を・・・
板の上に載せ、リレーで巣に戻していく。
ハケで群れの塊をそっと巣門付近に移動させる。おとなしいハチたちである。
残した巣箱の切り取った断面。白いのはハチの幼虫であろう。貯留蜜は巣の上部に多く、巣の下には幼虫や蛹が多い。そこをできるだけ残して、蜜だけを採りたいのだが、だいぶ幼虫部分に掛かってしまったようだ。
とりあえず新しい天蓋をしておく。
一段継ぎ箱をして、屋根をかけなおしておく。女王蜂が残っていれば巣が復活してくれるはず。
さて、取った箱はハチを追い出してからさらに広場まで運び、ペンチを使ってステンレスの支持棒を抜く。
そうして巣房を長いナイフで切り離す。一番刃渡りのあるN先生のものをお借りしたのだが、2段分の高さに届かないで苦労した。
途中で蜜の味見をする。香りも味わいも甘みもすばらしいものだった。
剥がれた巣房をカートンに落とす。
かなりハチが混じってしまった。いったん蜜に濡れると彼らは飛べなくなるので手で取り去るしかない。
とても全部きれいにハチを取るのはムリなので、ある程度取ったところで蓋をして、家に持ち帰ることにした。
(続く)