桐生桶


雨。台所改装の天井剥がしをやろうと思ったが天気が悪く、気がすすまない。近所に「藤生材木店」というお店があって、展示場もあるのでスギ床材を探しに訪ねてみた。葉枯らしは前注文が必要でストックがないということだが、天然乾燥のスギ板は各種あるらしい。梅田の山のスギ材が、けっこう安い値段で入手できそうだった。やったぜ! 見積もりを後日連絡してもらうことにした。

ホームセンターで売られているスギはほとんどが人工乾燥材なのだ※。こいつはパサパサで赤身の色も悪く、何か死んだような木肌なのだ。地元の素材をできるだけ使ってカフェの内外装にはストーリーを持たせたいと思っていたのでよかった。

前橋に向かう途中、渡良瀬川を渡った先にヒノキ風呂や木桶を作っている店があって、前々から気になっていた。ここで風呂用の木桶を買うことにした。木曾サワラの桶で、タガはステンレス線のねじりのものを選んでみた。店の名は鈴木風呂店、「桐生桶」という名で親しまれているらしい。

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赤がね(銅)のタガはおひつや半切りで経験済みなのだが、長年使っていると輪がゆるんでくるのである。6,300円といい値だったが、目の詰まったいいサワラだった。サワラの木は水に強く軽い。一生モノだな。って、もう50だし、あんまり長くないか。

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前橋へコーヒー豆を買いにいき、ケヤキウォークの紀伊国屋書店で情報をあさり、高崎で改装のための素材などを見て帰還。桐生へ帰るというルート取りがとても新鮮なのである。

※もしくは乾燥をかけていない「ずぶ濡れ材」もある。きちんとした天然乾燥材はまず置いていない。


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