昨日は市役所から取材がきた。市のホームページで借りた家だったので、その感想などを聞きたいとのこと。パンフレットに載せたいと写真を撮っていった。今日は午後から新聞社の取材がある。スローライフの実践者の連載モノだそうで、ギターを弾いている写真が撮りたいらしいので、糸繰り工場跡の一角を掃除して弾き語りコーナーをつくる。ここはなかなかいい音がする。とくにギターのベース音の響きがいい。難点は県道に面しているので、ときおり車の音がすること。
そして手配していた「手こぎ井戸ポンプ(ガチャポン)」が到着していたので、今日は据え付けをしようと思っていたのだ。裏庭に浅井戸があって蓋がしてある。電動ポンプの配管があるのだが、ポンプが故障していたのでそれは撤去して、手こぎポンプをつけてしまおうというのである。
名古屋にあるメーカーからネット注文で新品一式を送ってもらった。値段は2万円ほど。
細長いタモ材の厚板がついている。しかし土管に載せると空きができてしまうので、廃材角材を足して丸蓋にすることに。接着剤とクギでとめていく。
ここで取材記者さん来訪。2時間ほどみっちり取材を受ける。掃除したコーナーでSHIZUKUの歌とギターも披露。YKこの家で初めて声を出して歌う。製作中の井戸ポンプやチビカマも見ていった。来週は旧アトリエも取材したいそう。草刈りと麦収穫に帰るのでそのときに。
さて、後半戦。フランジをとめるボルトの穴をあける。10mmのドリルだ。垂直が肝心なので、角材のカドを定規がわりに。
変形6角に切ってからボルトを入れて、ボルトが落ちないように角材を打つ。これは解体で出た廃材の再利用。ノミでボルトの分だけ削ります。これがボルトの止めにもなる。
できた。二重丸の部分が土管の天端になる。
土管に当たる部分にクッションとしてビニールホースを切ったものをクギ打ちする。
それをひっくり返して土管にかぶせる。
次に配管。直径40mmの2m管を2本。管を繋ぐ継ぎ手と、フランジにねじ込むヤクモノ。これらは自分でホームセンターで購入。塩ビ管は安いので全部で1000円しない。でも、この配管工事を業者に頼んだらかなりの額になってしまうはず。自分で調べて考えながら作ると、故障したときどこをどう直したらいいか解るのがいい。
ねじ部分には専用のテープを巻く。漏れ防止である。
物干竿を突っ込んで水面までの深さを測ったところ、土管の天端から水面までは2.86m、水深は94cmだった。水底から2~30上がった所に管の吸い口が来ればいいのではなかろうか。というわけで繋いでから50cmほどカット。繋いだ管を井戸に差し込んでいく。
フランジをねじ込んでつける。
台座(井戸蓋)のボルトにフランジを入れる。
弁を上にかぶせる。
本体をはめ込んでナットで止める。4本のボルトナットは対角線から締めていくこと。
ピストンとハンドルをつけます。ピストンはケヤキの木に牛革のリング。ローテク材ですね。
出口の首もつけなければ。
中はごく単純。シリンダーと弁付きのピストン。2つの弁の相互作用で水が上がる仕組み。
呼び水を入れます。初めてなので不安と緊張が入り乱れ。本当に水が上がってくるのか?
ところが実にあっけなく、ジャバジャバと水が上がってくるではないか。
やったー!!! なんだかすごく嬉しい。マッキー君の点火と同じくらいの感動が押し寄せてくる。水があるというのは、なんと素晴らしいことなのだろうか。手こぎのガチャポンは、水のありがたみをしみじみ感じさせてくれる。
でも上がってきた水は金臭く、やや灰色にくすんでいた。飲んでみると、後で舌が痺れてきた。かなりケミカルな物質が入っているもよう。これを飲料とするには町全体で薬剤散布を止め、どんどんくみ出して地中の水を新たなものに交換し、表土の微生物を健全で豊富なものにする必要があるだろう。
出口に長めの管をつけました(床下に転がっていた雨樋管の流用です)。裏庭にすばらしいランドマークができた。嬉しい! これからよろしくガチャポン!
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