2日ほど前から餅のカビが始まった。暖かいせいかカビが来るのが早い。群馬の囲炉裏部屋では寒くて乾燥していて煙で燻(いぶ)されていたせいか、1ヶ月はカビがこなかったものだが・・・。
ともあれ、そろそろ餅も底をつく。なごり惜しく朝はお雑煮。ヒバコの上は天板がないのだが、細い板を斜めに渡せば簡易テーブルがわりになる。ミニマルアートな暮らしなのである。
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夜はおでん、群馬の山暮らしでもよく作ったな。今日は練り物なしだ。ダイコン、サトイモ、ジャガイモ、コンニャク、厚揚げ、卵。それに親鶏。
最近はまっているのが親鶏(真ん中のちっこいのw)。ふつう売っている鶏肉はひな鳥のブロイラーで、肉は柔らかいが、親鳥は老鶏で肉は硬い。が、味わいは深くブロイラー特有の臭みがない。
鰹節と昆布の出汁にもよく調和して美味しい。
で、翌日はこのおでん出汁の残りをベースにお雑煮。餅は表面が固くなってきたので焼いて汁にひたすと「しみせん=濡れせんべい」状態になって、これがまた美味い♫
この食感は機械餅では味わえない。だから餅つきは絶対に欠かしたくない。来年はもっとたくさん搗くぞ~。
ところで餅つきをするにも、家に下屋をつけておくと、そこが倉庫になり工房になり、外とのつながりに何かと便利である。
この家は2階がリビングになっており、1階に縁側や大きな開口部を持たないので、下屋(土間)という空間が非常に大事なのである。
今の都市住宅に欠けているのは窓の自由さととにも、この下屋(土間)であろうか。贅沢な空間とも言えるが、豊かな暮らしのためにはなくてはならないものである。
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嬉しいニュースあり。『楽しい里山暮らし実践術』の増刷が決まり(4刷)、韓国での翻訳出版が決まった。先に『山で暮らす愉しみと基本の技術』も韓国版製作中なので、台湾版とともに新たに2冊が半島に渡ることになる。反響が楽しみである。