補強柱が入る


囲炉裏部屋改装中。

柱の皮むきと平面とりができたので。金物で旧柱にとりつける。

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ジョイフルで買ってきた金物。1本90円。3/8×180mmというやつだが、ドリルは直径9mmを使用。これは長いやつが必要なので980円だった。

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旧柱の上下を見ていただこう。梁との接合は補強にかすがいが打ってある。下はかなりアバウト。

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おそらく改装工事のときに柱をちょん切って土台に載せ、クギの斜め打ちで止めただけ。しかも切ったのが貫穴の部分。土台との微妙なズレもある。この柱1本に台所の屋根の加重が相当かかっている。だからここに添え柱を補強したい。

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基礎の部分は、前の玉石礎石に基礎コンを打ち、ブロックが座っている。コンクリートを打ち足して基礎をつくるべきか迷ったが、これから土台を切断して引き戸のレールを入れたりするので、いざというとき加工しやすいクリの木の土台を埋め込むことにした。

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ぐり石があるのでこれ以上は沈まないが、玉石の出っ張りがあるのでそのぶんを削って調整する。

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小石を敷きならしてクリ土台の水平をとり、既存基礎コンのツラと合うようにする。最終的に木を削って調整。非常に微妙かつ現場合わせ的な作業である。

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位置が決まったら周囲にぐり石を差し込んで行く。平たくばらまくのではなく、石を縦位置に使い、一個一個を深くさし込んでいく感じ。棒で上から突き固め、石と土台が安定したら砂利と土で埋め戻す。

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ここに載る予定の柱の断面。凸凹している。

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ので、それにハマるように柱も微妙に加工。

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墨付けに合わせてヨキとハンマーで。

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旧柱に接触する棚の端も切っておく。添え柱は既設よりもやや太い。

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仮設置してみる。ハンマーで叩きつつ。

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ハマりにくいところが黒く汚れるので、そこを目当てにノミで削って微調整。

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食い込みながらがっちりハマるようにする。ここも微妙なのだ実に・・・。

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六角ボルトの頭を柱に埋めるために角ワッシャーのサイズで彫りを入れる。太めのドリルで蜂の巣状に穴を穿ってから平ノミを使うと早い。

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ボルト穴空けは昔からの相棒、一番安い電動ドリルで。

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3/8×180mmのナットに、ドリル直径9mmだとすかすかには入らないが、ネジ込めば入るというぎりぎりサイズだ。

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裏側にも角ワッシャーを入れてこんな感じに止め、ボルトを締め上げる。

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3カ所ボルトを入れてガチガチに締め上げて完成。ヒノキはスギよりも硬く締まった木なので柱に最適。

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基礎との擦り付けもうまくいった。

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いちばん頼りなかった部分ががっちり補強されて、ホッと一息。クリ材は腐りにくいので昔から土台に多く使われた。このクリはニホンミツバチの巣を造るのに神流町の山の中の倒木を伐り出してきたものの一つだ。

自分の伐り出した木が家に使われていく、というこの醍醐味。これらの補強工事をいまの大工さんに依頼したらどんな収まりになるのだろうか?(そして値段も!)。

皮むき間伐の方法は拙著『楽しい山里暮らし実践術』(学研プラス2013)に詳述。

 


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