南部鉄瓶、高村山荘、盛岡冷麺(8日目、東北の囲炉裏)


岩手まで南下して道の駅「にしね」泊。トラックの往来が多く、車中泊にエンジン掛けっぱなし(暖房のため)の人もいて、朝の空気はガソリン臭くすこぶる悪い。早々と出発。盛岡まで出て早朝の散歩。石割り桜を見るのも何年ぶりかな。

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南部鉄瓶の工房&販売所を見に行く。

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その工程がなかなか面白い。昔は砂鉄から造っていたので錆にくかったそうだ。いまは工場から買う鉄塊を溶かして造る。だから錆びないよう熱処理をする。表面は漆をかけたりしているそうだ。

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最もスタンダードな鉄瓶。3万円前後。しかし私たちの欲しいのはこのサイズではない。

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もともと南部鉄瓶は囲炉裏のヤカンとして最も需要があった。だから大きなサイズが鉄瓶の原点なのだが、いまはそのサイズはほとんど造られていない。この盛岡を代表する南部鉄の大きなショールームの中で、それはたった2点しかない(写真下段の二つ)のだった。あとは高級茶釜になってしまうのだ。

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しかし、いま南部鉄瓶はどんな使われ方をしているのだろうか? 私たちのように火鉢を頻繁に使う家庭も少ないだろうに。

花巻へ向かう。「高村光太郎記念館」「高村山荘」「花巻郷土資料館」を見る。前回は冬期閉鎖で見れなかった高村山荘。ここで晩年の高村光太郎が7年を暮らした。厳冬期にはマイナス20度にもなる、ハンノキの生える湿地に建てられた粗末な山小屋。

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いま母屋を2重に建物が覆い、保護して展示されている。クリの木が軒を突き抜けている。光太郎はこのクリを囲炉裏で焼いて食べたのであろう。

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部屋の内部。奧にある小さな囲炉裏。私が今回の旅で最も見たかったものの一つである。

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お隣の花巻郷土資料館。

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館長さんのイチオシはこの足踏みのろくろ。うん、これ欲しい!(笑)

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収蔵庫も見せていただく。チビカマ発見。戦前の砂鉄の鋳物(南部鉄)かな? 一生ものどころか3代は使えるだろうな。ノドから手が出るほど欲しい!・・・。

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宮沢賢治記念館をみて冷麺食べて、ひたすら南下。

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