雨降りだが今日は動かねばならない。集落支援員で神流町の椹森集落へ。
朝の神流ダム流れ込み。
5件ほどお訪ねしたが、今日は70代80代のおばあさんたちを交えてたいへん貴重な話を聞くことができた。
・クズ繭から糸をとり機織りをした(その織り機はまだ納屋にある)。
・紙すきもやった。コウゾは栽培し、ノリはタモの木の根を使った。障子紙には米の粉を混ぜて紙を白くした。
・少し登った山腹に陽当たりのいい、わりと緩やかないい畑がある(現在は放置)。
「もう私らがいなくなったらここ(椹森)もおしまいだ。静かに消えていくんだ」とおばあさんたちは笑いながら言うので「そうなっちゃ困るんですよ、そのために私たちは来ているんだから」と、笑いながら言い返す。
元大工さんの家を訪ねる。丸太で片流れの屋根をつくり、駐車場になっている。洋風トラスのような骨組み。ここには教科書はないが、軒の出やスパンが絶妙ではないだろうか。
最奥の位置にある古民家で、一人暮らしをするおばあさん宅を訪ねる。干し柿が吊るされていた。
「もう歳だから高いところまで全部は柿を取りきれないよ。ここで骨折などのケガでもしたら大変だから」
樹の高い位置に柿が残されていた。それを鳥たちが食べに来る。