ロケットストーブ? なんじゃそりゃ。昨年講演でお世話になったパーマカルチャーネットワーク九州のY氏から聞いて気になっていた。九州ではワークショップも行なわれたらしい(こちら)。
で、昨日きくちゆみ氏のツイッターで関東でもワークショップがあることを知り(こちら)、それからリンク先の海外のYouTubeをいくつか見て面白くなってしまった。オンドルや蓄熱仕様のストーブ型だけじゃなくて、ハンディな小型のもあって、これなら手持ちの材料ですぐ作れそう!
というわけでさっそく(笑)。材料はブリキ缶(納屋に取っておいたもの。おもちゃを入れるケースかな? オイル缶よりは小さめ)、106mm径の90度曲管。ステンレス板(台所解体時に出たもの)。それに古いレール。
サイズを当てて切る部分に墨入れ。ステンの板は106mm径の直管の代わりにするのと、薪を入れるところに差し込んで使うパーツ用。
ポンチで穴を空けてからカナバサミで切っていく。
これはフタの部分。コンロなので天端から沈めて使うため外側もカット。
切ったステン板を円筒形に巻いて曲管にかぶせ、針金でとめる。
重ね部分の処理。
本体に煙突をセットしたところ。
空間に木灰を入れる。蓄熱・断熱材になる。
フタをかぶせる。フタと天場との差は3cm。煙突のアタマは天端より1cm沈み。上に切ったレールを2本渡せば鍋が置ける。
薪置きのプレートを差し込む。
下穴が空気孔になる。シンプルだが非常に重要な部分。
さっそく点火。いつものことながら、初めてのストーブの点火式は不安と緊張でワクドキだなぁ。
海外YouTubeで見た通り下の空気穴から紙の燃えさしを突っ込んで、上に細めの薪を押し込む。おっ、燃える燃える!
「ゴォオオッ」とまではいかないが、たしかに風の音がする。そして炎が勢いよく立ち上がってくる。これが「ロケット」の名の由来だそうな。
鍋をかけてみる。
火力はなかなか。湯の沸きも早い。
ふーむ、面白いなぁ。この構造だと煙突の中が高温になるので空気の引きもよく、2次燃焼が起きて煙が少ない。燃焼後の灰もあまりできないようだ。制作時間は2時間ほど。
薪を頻繁に入れる必要があるので、大型のストーブにするときはいろいろ工夫が必要だと思うが、粘土と組み合わせたら楽しい造形ができそうだ。
▼動画もどうぞ。
ニャン太郎はロケットより鰹節だにゃ~。