すっかり放ったらかしにしていた柿酢のことを思い出し、久しぶりに取り出してチェックしてみた。かさがだいぶ減って、白い膜状のものが厚みが増している。
この白い物質は、ネットでは酢酸を作る酵母菌コロニーという記述が多いのだが、柿ををくれたKさんが調べたところでは、醸造会社の人が「白い物質は産膜酵母の固まりor産生物であり酢酸を消費するので発生したら除去する」と本に書いていたんだそうだ。
でも私は1回目だし、このままどうなるのか放置しておいたのだった。
ステンレスのザルにさらしを敷いて漉してみた。
なかなかいいお酢が採れた。味は甘み酸味とも強く、濃厚である。
勿体ないのでしばらく吊るして残りを絞り落とすことにした。
720mlの日本酒瓶に詰め替えた。これだけ採れた♫(仕込みは2015/11/15、柿は8個くらい使った)
この白い物質はクリーム状ではなく、コンニャクというかナタデココというか、そんな感触の不思議な物質なのである。ちょっと味見してみたが無味に近い。
一方、柿の絞りカス本体のほうは、酸味があって食べれないことはない。勿体ない気がして、これは裏ごしして皮と種を取り、保存することにした。
酢は殺菌作用があるので、腐敗しない。砂糖を添加してチャツネのように仕立て、カレーの隠し味にでも使ってみようかな?