昼過ぎ、突然思い立って高知まで車を飛ばした。もともと私は直感的に動く人間なのだが、yuiさんを失って一人暮らしになってからは、やることがさらに加速度的になった(笑)。なぜ高知かというと、1つは西日本豪雨で大破した高知自動車道の崩れた山(山林の常態)を確認すること。もう1つは竹林寺納骨堂を見ることである。
竹林寺は四国遍路31番の札所で、車遍路をしていた4年前に訪れた。本尊の文殊菩薩は50年に1度開扉する秘仏で、四国霊場1200年記念でもある2014年がまさにその年であった。納骨堂は前年に竣工していたのだが、まだ存在を知らなかったのだ。
文殊菩薩がある本堂の右手にひっそりとした石畳の道が伸びている。歴代の住職の墓があり、その奥にRCと木造の混構造による納骨堂がある。堀部安嗣が日本建築学会賞(2016)を受賞した建物である。