イタドリ食す


香川県は溜め池が多い。近所にも大小多数の溜め池があり、自然度の高い溜め池には必ずカメがいて、水面を覗くと甲羅干しをしていたカメが驚いて水にちゃぽんと沈んで逃げていく。

たいていは縁日で売っているミドリガメが大きくなって逃がされた、外来種のアカミミガメが多いのだが、家から300mほど道を上ったところの溜め池には在来種のクサガメがいて、目を楽しませてもらっている。

私の主宰するデザイン編集事務所「Tortoise+Lotus studio」のTortoiseとはこのカメのことだ。ロゴマークの六角形はカメの甲羅の文様や、Lotus=蓮からの連想でもある(ハスの名由来は花托の形状を「蜂の巣」に見立てたことから)。

蓮もまた溜め池の植物で、じりじりと暑くなる頃、讃岐の池にはこの蓮たちが艶やかに開花するのである。

さて、そのクサガメの溜め池の堤のわきに、先日「蜂箱」を設置したのであるが、見回りに行くと堤にイタドリがにょきりと出ていた。

0423.1

四国、とくに高知県ではこの山菜がよく食べられている。私も高知のイタドリは好きで「ひろめ市場」でもよく取って食べ、独特の食感を楽しむ。

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