栃木県の足利までドライブ。「足利学校」と「名草の巨石群」をみてきた。思っていたよりも感動が薄い。途中、ガチンコ・ラーメン道で知られた佐野ミノルからのれん分けしたという伊勢崎の「支那そばや」群馬店に行ってみた。店内はすでにトリガラ系のふくよかな匂いが充満している。出てきたラーメンはたしかに魔味のある個性的なもの。麺は博多麺のようなストレート。だけど塩っぱい。上州人の好みに合わせたのか? また行きたい店ではないかもな。
カテゴリー: 建築行脚
そば粉の味
午前中、藤岡のIさんが遊びに来たので、囲炉裏にあたってもらい昨日挽いたそば粉でパンケーキを作ってみた。そば粉に水を入れてゆるく練ったものを、フライパンで焼いたものだ。畑で初めて収穫したそば粉、しかも石臼挽き。ウマイ! 甘み、こく、香りがそろっている。こりゃそば打ちをおぼえなければ!
ターシャの言葉
天気がいいのでお出かけ。埼玉方面へ。今日は二人ともまだ見ていない「長瀞」へ。そして秩父神社へ。長瀞は水量が少ないのが残念だったけれど、さすがに美しい場所だった。秩父神社は名工左甚五郎の彫り物がすばらしい。もうすぐ秩父夜祭りが行なわれる。今年は見にいってじっくりこの祭りを観察したい。
甘楽のおばあちゃん
ライブ、連載原稿とひと息ついたので「今日は一日遊ぶぞ~~」とまたコペンでお出かけ。敬愛する東京在住の建築家Hさんの事務所で、甘楽の住宅設計をやっているとのことで、建築中のそれを見にいってきた。来週は土壁塗りのワークショップが行なわれるそうだ。竹こまいがびっしりと作られている。
写真をとって出発しようとしていると、助手席の窓枠に手をかけて、老婆が突然現れて僕らに話しかけてくる。「おばあちゃん歳いくつ?」「ちょうど100歳だよ」僕らは嬉しくなってエンジンを切り、いろいろ話し込んだ。養蚕の仕事をやっていたこと、井戸で水を汲んでいたこと、ここの道はむかし雨が降るとぬかるんで下駄の歯が食い込んで大変だったこと、いまは道もよくなって湯治場もできて楽になったこと。
「ありがとう、おばあちゃん。また来るよ」
コペンのエンジンを再びかけ直す。おばあちゃんは僕らにリンゴを二つくれた。
14日目/砺波~高岡~氷見~七尾~輪島
天気がいい。このまま帰るには惜しい。そんな気持ちを残しながら旅も最終日。すでに今日で二週間が経っている。そろそろ畑が心配だし、仕事の締め切りも迫ってきた。能登半島に向かい、輪島塗りの本物をじっくり見てから帰ろう、と思った。
その前にまず、砺波平野の湧水を飲みたいし、「散居村」風景を見たい。これを相方に見せるために砺波に宿をとったのだ。砺波平野には庄川の扇状地が広がる。ここは白山連邦の湧水が豊富で、各戸ばらばらに田の水利ができるので、家が散らばっているのである。しかし風が強い所なので屋敷林で防風する。その屋敷林と民家が散在する景観は見事なものである。日本の名水にも指定されている「瓜割清水」へ行く。かなりの湧出量だ。展望台まで登って、朝方の澄んだ空気の中で写真を撮った。
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