COPEN来る


朝、草刈りに行こうと準備していたら、Y先生がやって来た。毎朝2時に起き4時に朝食を食べ、明け方から畑の草取りをしているY先生である。日が上がって僕らが起き出す頃、すでに一仕事終えているのであった。

「いや、草の勢いがすごいね。石垣まわりに除草剤をまいたんだ。マムシがいてね、草がないとヘビもいなくなる」
僕らが朝寝坊な上に、アトリエの畑がいたるところ草が取りきれていないのを、先生は暗に批判されているようにも見受けられた。
「僕らの畑は生物共存型ですからねぇ(笑)。ま、生き物の写真がまた仕事ネタにもなるもんで」と頭をかくふりをする。
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鮎川


朝、カマを手に畑をぶらぶら見回りながら、野菜の成長に一喜一憂しつつ、食べる分だけ収穫する。この時間がなかなかイイ。なんて、だんだん畑オタクになってきました。梅の実がまだわずかに木に残っているのを梯子で収穫。カボチャは種をじか植えで移植しなかったものだけが大きくなっており、実を結んでいる。でも、ほかのカボチャもじわじわ大きく育っているのだ。後半が楽しみなのだった(前半に大きく育った他の人のカボチャは、イノシシ(?)にやられてしまったものが多い)。

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クリンソウその後


前日、布団を干したせいか寝苦しく、明け方3時におきて新品のプリンタースキャナの設定をする。2万円代の製品なのだけれど性能は驚くほど向上している。とにかく速くて静か。前のプリンタは印刷時に心臓に悪いような物音がしたからね。それにコピーがさっとできるのがありがたいし画像もシャープだ。最近、近所の方々にコピーを頼まれたりすることが多いんだよね。しかし、機能が複雑に進化していて、マニュアルを読み込むのが面倒。前のプリンタを買ったのは2000年、もう5年も前のことだものな。パソコン進化の過程で5年といえば大昔だ。

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ツナの味


ジャガイモ収穫の跡地に小豆と白インゲンの種を蒔いた。午前中に畝きり。日中はさすがに暑く、ワインを飲みながら食事して室内で昼寝&読書。4時頃から再び畑に出る。チンゲンサイとニガウリも蒔いた。ニシンのマリネはすごく美味しかった。今日は自家製ツナで冷製スパゲッテイ。自家製のツナはマグロの切り落としのさくを使ったものだが、ポーチド・フィッシュの一品、といえなくもないくらい旨い。

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遠雷


水路の梅の実が黄色く色づいて落ち始めていた。なかには茶色くなって中身が完熟し、とろとろの甘柿状態になっているものもあり、手にしてみると爽やかな発酵臭がある。中身をちょっとなめてみると、酸っぱくてなかなか美味しい。「これはこのままジャムになる!」と思った。昨年の晩秋に敷地の柿を、その熟したものを食べた。高価なブルーベリージャムの一瓶よりもそのカキの1個のほうが量が多かった。これはほとんど自然のジャム?

山村ではカキや梅などかつての果樹が利用されないまま放置されている。さっそくネットで梅ジャムの作り方を調べてみる。ようするに熟した実から果肉だけ取り出して砂糖で煮ればいいだけだ(何と簡単!)。ジャムというのはもともと食べきれない果実の保存法なのだろう。小鍋に一杯分の梅を拾ってきて、水で洗ってから皮を剥き、竹べらで果肉をこそげとる。種の周りのぬるぬるは取りにくいが、最後に何個か手のひらに入れてぎゅっと搾るようにするとけっこうとれる。鍋で煮るとなんともいい香り。水路1mに落ちていた分で、採取からジャム完成まで2時間もかかってない。

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