早朝、集落の被害状況を見回りにいく。擁壁崩壊の末端部は民家からわずか10数メートルというところで、あわや人災になるというスレスレの位置だった。大木の倒壊で道が塞がれた場所、石垣が壊れた所が何カ所かある。
カテゴリー: 森林・林業
台風直撃
群馬は比較的災害の少ない県といわれているのだが、今回の台風は数日にわたって断続的な豪雨をもたらし、わがH集落もひどい被害を受けた。
台風が通過する前日の昼から、上野村へ続く国道とスーパー林道は通行止めになった。その夜の風雨はここに越して3年間の中で最大のものであったろう。その晩は万一にそなえ建物の背後にある石垣から遠い場所、いつもよりベランダ側に布団を移動したほどだ。
トチカンを使う
今年の春、取材旅行の途中で立ち寄った足助の鍛冶屋さんで買ったトチカンで木を出してみた。倒した木の小口にこのクサビをヨキの背を使って打ち付け、ロープで引いてくるのである。
クマはぎの山
取材である山に入った。拡大造林時に植えられたと思われるヒノキ人工林。下枝払いさえ行なわれていないので、地面から数十センチから枯れ枝がついている。
下刈りを抜けてから、一度も手入れをしていないのは、その植えられたグリッドのまま、きれいに格子状に木が立っていることでうかがわれた。
下層植生はほとんど無いが、雪折れのスポットから広葉樹が立ち上がっている場所がある、そして。
驚くのはクマ剥ぎの痕(あと)だ。