群馬は比較的災害の少ない県といわれているのだが、今回の台風は数日にわたって断続的な豪雨をもたらし、わがH集落もひどい被害を受けた。
台風が通過する前日の昼から、上野村へ続く国道とスーパー林道は通行止めになった。その夜の風雨はここに越して3年間の中で最大のものであったろう。その晩は万一にそなえ建物の背後にある石垣から遠い場所、いつもよりベランダ側に布団を移動したほどだ。
翌朝起きると、畑の水路は小石の転がる音を響かせながら真っ白にすっ飛んでおり、車道の暗渠は石で詰まって道路を上を濁流が流れている。ちょうど反対側から状況偵察中の区長さんがやってきて、話を聞いて驚いた。
国道へ降りる道(アトリエからわずか数十メートル先)が擁壁もろとも滑落したという。アワワ! ここはもともと亀裂が入っていて来月に手直しの工事が入る予定であったカ所だが、豪雨でクラックから水が入り、滑り落ちたものらしい。
けが人がいないのが幸いであったが、作物の被害もある。イタルさんちのコンニャクは葉っぱが裏返ってしまったし、僕らの畑の大豆や白インゲンも横倒しになった。
さっそく水道が止まったので水源タンクの泥を掃除に行く。沢がかなり崩れ土砂がかなり流れた跡があり、沢沿いに置いていたシイタケのほだ木も半分以上流されてしまっていた。
ものすごい水量なので作業はずぶ濡れ。が、午後から晴れてきたので気持ちはいい。サワガニがたくさん目についた。が、僕らはこれをどうしても食べる気になれない。帰りに初ミョウガを採取したり、YKは道を流れる水で足踏み洗濯をはじめた。
H集落は水の豊かなところで、いくつもの水脈があって美味しい水が簡単に引けるのがすばらしいところだが、これだけの雨が断続的に降るとさすがに裏目にでる。イタルさんちの石垣からは水が吹き出して、2軒が床下浸水してしまった。
SHIZUKUの二人はけがもなく、建物・敷地も大きな破壊はなし(土壁やや剥がれ、雨どいの配管すっ飛び、程度)。ご安心を。
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