熊野古道・滝尻付近の崩壊地工事


四国高松から熊野へ行くときは、徳島からフェリーで行くか陸路で大阪回りでいくか毎度迷うが、今回は陸路で。高速を乗り継いで、南紀田辺までおよそ300kmの距離だ。朝出て早朝のうどんを1杯食い、途中どこかのパーキングでトイレ休憩を入れて、昼には熊野に到着できる。

関東に住んでいればこうはいかない。だから熊野の森を広く深く取材するには、関西圏に住まうことが非常に重要な条件になってくる。私の場合は、四国に住むことで熊野を描くことを与えられた。

田辺で高速を下りて、熊野の山間部に入る最も重要なルートは国道311になるわけだが、最初に冨田川の左岸に人工林に覆われた山が目に付き始め、いよいよ山に差し掛かるというところで正面に、びっしりとヒノキに覆われた、それは見事な間伐遅れの人工林の山が近づいてくる。

この山は私が初めて熊野を訪れた2003年のときも、目立って印象的だったので撮影した記憶があるが、当時とまったく同じ姿のままで、ある意味感動してしまう。そして面白いことに、この道沿いには森林組合の事務所があるのだ。右下の真新しいコンクリート処理は、2011紀伊半島豪雨のさいのものである。

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2014広島土砂災害の現場を歩く/その1


神戸のホテルで朝飯を食べて、広島へ向かった。山陽道ではなく中国自動車道で行ってみた。中国山地の山の変遷を見たかったからだ。

北広島町の千代田ICで下りて「三八松浦」でお好み焼きを食べてから下道を261号へ。この辺りは石州瓦(せきしゅうがわら)の赤い屋根の古民家がたくさんある。そして石垣がすばらしい。

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広島土砂災害と森林


今回の広島豪雨の土砂災害は、山すそや扇状地への密集した開発や、とてつもない集中豪雨、それに崩れやすい花崗岩風化のマサ土、などが重なって起きた・・・といわれているが、もちろん山には木が生えているわけで、この木々の根が踏ん張ってくれれば土砂崩壊はもっと小さいものになっていたかもしれない。

国土地理院の航空写真をざっと見てみたが、下のようあきらかに一面人工林の場所の崩れは希で、広葉樹の雑木林とモザイク状に混ざったところが多いし、広葉樹だけの崩れカ所も多く見受けられる。

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台風11号、伊勢神宮の五十鈴川は・・・


西日本を縦断した今回の台風11号。大雨特別警報が出された三重県の現地で実際の豪雨を体験し、伊勢神宮を流れる五十鈴川の様子を撮影してきた。

五十鈴川は昔から伊勢神宮の手洗い場となっており、宇治橋の下を流れ、「おかげ横町」に沿って市内を通り、伊勢湾へと流れ下っていく。8/10この日の午前中は伊勢市内はとんでもない暴風雨で、車で移動するにも横殴りのバケツをひっくり返したような雨でフロントガラスの先が見えず、一時は恐怖を感じたほどであった。

が、雨が小止みになった午後(写真は14:00)おかげ横町へ行ってみると、五十鈴に濁りはあるものの、水位はさほどではないし、濁りもやや緑色を帯びたうす茶色。

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