ららん


ご近所のY先生の奥様が「ららん藤岡」で野点をやっているので遊びに行った。座れないほど盛況で、先に昼食をごちそうになってしまった。ここは大きな広場の周りに環状に店舗が並んでいて、中にある「花の交流館」にカフェ・ラパイユという軽食喫茶があるのだが、ここのカレーが意外に美味しいのだ。僕らは先日東京で裏切られたカレー屋の不味さのネタで、その後またまた盛り上がってしまったのだった。

Y先生の奥様は野点を通じて茶を広く普通の人にも楽しんでもらいたいという考えをお持ちのようだった。準備からすべてお仲間たちとのボランティアでされているという。やりにくい場所ながら、横置きのタケに穴を開けてシャガという野草を生けたりと、いろいろと工夫されていてた。

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囲炉裏と縄文土器


「群馬の森」にある県立歴史博物館へ行った。僕らはここに来て一年ちょっと。車を利用して県内をかなり動き回り、なんとなく、上州というものの輪郭がわかりかけてきた。そんなタイミングで、この常設展示を見ることができ、とても面白かった。

すぐ入り口に囲炉裏の展示があった。そして順路は先史時代からぐるりと昭和まで回るようになっているのだが、僕らは間違って逆回りをしていた。

その後、新品石臼を探してホームセンターをいろいろ見る。でも、石臼は店内では「ウチはこんな本格的なものを置いてますよ」的な、「客呼びの商品」の置き方をされているようで悲しい。

囲炉裏といい、石臼といい、僕らは懐古趣味的なものではなくて、「新たな縄文」をかたち創る実質的なイメージを考えている。WEBをさらってみると、そんな人がまったくいない。しかし、ホンモノはパソコンなんかやっていないのかもな。

群馬で出土した縄文土器がたくさん展示してあった。囲炉裏の灰に埋め、熾き炭を活用して使っていたと思われる形態が面白い。自分で囲炉裏を使っていると、縄文人の気持ちがよくわかる。

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花園~西の内和紙~益子


民宿は磯原の景勝「天妃山」のところにある一泊二食で6500円という激安宿だけに建物や調度品は期待すべくもないが、料理にはちょいと海モノのいいのが出て、しかもお風呂は温泉だ。早朝、天妃山の上から太平洋に昇る朝日を拝んで大北川河口の釣り人を観察する。

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15日目/輪島~富山~糸魚川~長野~十石峠~アトリエ


朝食後、宿のおやじさんが朝市まで案内してくれるというので、宿泊者のほとんどが車で後をついていく。輪島塗のお店の駐車場に案内され、まずその中にある喫茶店でコーヒーを飲む。そこは、かなりハイテンションな店だった。店内がテーブルから壁から塗れるとことはすべて漆塗り。コーヒーの器もミルクピッチャーもシュガーポットもスプーンもすべて塗り物。そのデザインや完成度もすばらしいものに思えた。

店内の売り場を眺めた。箸の蒔絵が美しい。お椀を手にとってみると、硬くシャープなのに、吸い付くような、なんとも名状しがたい暖かみが伝わってくる。そのツヤの深みの質が、いままで見た漆器とちょっとちがうのだ、国産の漆だという。行程もすべて本物。が、値段はめちゃ高い。お椀ひとつが24,000円だった。

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ななくさへ


Y氏登場でお茶。なぜかギターの話題となり、「弾けるといいんだけど」というY氏に、しばしコードの押さえ方の講習をすることに・・・。その後、山林に入ってスギの枝を拾いにいく。敷地の山林には、御神木と呼ぶべきケヤキの老木がある。その枝の太いのが落ちていたので、細切れにして背負い子で運んだ。強度に間伐したところは林床の緑の回復が早く気持ちのいい場所に変っている。

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