ラタトウユ


まずは『よい食事のヒント』丸元淑生著(新潮選書2003)から。

世界で最も多くの人が作っている料理は? ラタトウユである。南フランスのニースの郷土料理であるラタトウイユが、なぜアフリカから南米まで何億もの人の作る料理になったのだろうか? まずおいしいからで、野菜の栄養がたっぷり摂れて、作り方が簡単だから、と私は思う。

トマト、ズッキーニ、ナス、ピーマンなど夏野菜が主体のこの料理は、暑い季節に作ると特においしく、外食が重なった時など、野菜不足の解消にこの上ない一品となる。ラタトウユの伝統的なレシピは、野菜の組み合わせによって味をまとめるものなのでレシピ通りに、本格的に作っていただきたい。ポイントは水を加えずに野菜を煮る点にある。

はいはい、作ってみました。僕は過去に何度も作っているのだけど、相方のYKはラタトウユはアトリエに来て初めて。けっこう衝撃だったらしい。野菜を煮ただけでこんな味がでる簡単料理だってことが。でもオリーブ油とニンニクが入っているのがミソ。そしてトマトがたっぷり入るのもポイント。ニースで本物を食べてみたいものだ。

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出汁とヒジキ


今日は1日じゅうDIYと料理の日。朝から鰹節を削ろうと思い、そのために鉋(かんな)の刃を研ごうと思う。が、以前つくった砥石台がどうも使いにくい。そこでもういちど研ぎ台を作り直すことから始める。

スギの間伐材を割っておいた薪の中から大きめのサイズのを選び出し、ヨキで割って、はつって、砥石が乗るようにノミで窪みを彫る。これが外の流し台の上にちょうどハマるように溝をきって、出来上がり。なんのことはない、やっぱり昔からある形が一番使いやすいのであった。

中砥で刃の裏にバリが出るまで研ぎ、仕上げ砥で最後を研ぎ上げる。鉋台に刃を再び入れ込む。削れるか削れないかのギリギリまで刃を引っ込めるのがコツ。鰹節削り器を買って、初めて使う人のほとんどが刃を出しすぎる。そして刃を傷め、研ぎがうまくいかないまま、削り器はお蔵入りとなり、鰹節を使うのを止めてしまう。

ギリギリまで刃を引っ込める。そして鰹節の動かしながら当てているうちに、削れる角度がわかってくる。その位置がわかると、鰹節が薄くよく削れる。本当は、鉋台も平らに直さねばならない。そのための専用の鉋が要るのだが、これは平らな下敷きにサンドペーパーを張ってその上に刃を抜いた鉋台をゴシゴシしたり、台から取り出した裸の鉋刃を直角に台に当て、出ばったところを見当つけて削ってもいい。

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ヘルシー料理三昧


大豆もやしの要領で、小豆もやしもできる。同じく蒸して食べる。ほのかに甘く調味も何もせずそのまま食べられる。んー。この味は実際に食べてみてもらわねば解らんだろうなぁ。コクと旨味があってついつい手がのびる。ザルとビニール袋があれば誰でも明日からでも簡単に作れる。

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インゲンの支柱


白インゲンの支柱を立てたり草を刈ったりする。支柱はスギの枯れ枝を使うので久しぶりに敷地のスギ林に入って枝を取りにいく。間伐した林縁部は草が繁茂して歩きにくくなっている。奥のほうはまだ選木したままで伐っていない。ここはアトリエまで担いで運べるので、伐り置きにはしたくないのである。また、伐るなら秋の適期に伐りたいと考えている。春~夏に伐ると水分で重いしカミキリムシなどの穿孔虫に産卵されてしまうからだ。

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肉じゃが、ラッキョウ、また草津


エンドウ豆が少しできたので肉じゃがに添えてみた。その右は鰹節と昆布の出しガラで作った佃煮。左はトウガラシ味噌。畑の青トウガラシを薄い輪切りにして味噌と醤油で和えたもの。

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