10:00高松港発のフェリーで男木島へ。かつての「めおん号」ではなく赤白ツートンの新船になっていた。
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牧野植物園、竹林寺の堀部安嗣、藁焼き塩たたき
2人が今回ぜひとも行きたいというリクエストは、五台山にある「高知県立牧野植物園」であった。高知県出身の世界的な植物学者・牧野富太郎を顕彰して作られた植物園で、建物には博士の植物画や業績を知る様々な資料・遺品などが展示されている。
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竹林寺納骨堂
昼過ぎ、突然思い立って高知まで車を飛ばした。もともと私は直感的に動く人間なのだが、yuiさんを失って一人暮らしになってからは、やることがさらに加速度的になった(笑)。なぜ高知かというと、1つは西日本豪雨で大破した高知自動車道の崩れた山(山林の常態)を確認すること。もう1つは竹林寺納骨堂を見ることである。
竹林寺は四国遍路31番の札所で、車遍路をしていた4年前に訪れた。本尊の文殊菩薩は50年に1度開扉する秘仏で、四国霊場1200年記念でもある2014年がまさにその年であった。納骨堂は前年に竣工していたのだが、まだ存在を知らなかったのだ。
文殊菩薩がある本堂の右手にひっそりとした石畳の道が伸びている。歴代の住職の墓があり、その奥にRCと木造の混構造による納骨堂がある。堀部安嗣が日本建築学会賞(2016)を受賞した建物である。
堀部安嗣「ある町医者の記念館」@鹿児島さつま町
屋久島からの帰路、堀部安嗣の初期建築「ある町医者の記念館」「南の家」を見に行った。実は堀部氏の作品は屋久島にも3棟あり、空港近くにある「屋久島メッセンジャー」はショップなので中に入れる。朝フェリーに乗る前に立ち寄ったのだがまだ開店前だった。
進行方向の異常な台風が日本中を震撼させているなか、鹿児島は建築行脚にふさわしい好天。道沿いに一目でそれとわかる建物が「ある町医者の記念館」。
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屋久島行きの読書、堀部安嗣の建築
建築家の堀部安嗣を知ったのは最近のことで、すでにアトリエを建ててしまった後だったかもしれない。実際に氏の建築を見たことはないのだが、その著書『堀部安嗣作品集: 1994-2014 全建築と設計図集』や『書庫を建てる: 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト』を興味深く読み、ただならぬ実力と新しい才能を感じていた。
いつか大きな賞を取るだろうな・・・と思っていたら高知の札所のある名刹「竹林寺」の納骨堂で2016年日本建築学会賞を受賞された。彼にウチの敷地を任せたらどのような家が建っただろうか?・・・と夢想しないわけではないが、yuiさんはとにかく有名建築家に任せるのを嫌っていたし、私も林業に関わってきた流れから、どこに転ぼうとも自らの力で家を建て、その顛末を見届けねばならなかった。