戦争、金矢


連載原稿の仕事中。Y氏登場で薪割りをやってもらう。途中でY先生がやってきてお茶。戦争体験の話をしんしんと聴く。藤岡の金物屋「おぎわら」から注文しておいた金矢が入荷したというので取りにいく。金矢というのはクサビである。クサビといっても木を倒すときに使うものではなく、マサカリで割れない硬い薪を割るための重い金属製のものだ。いまではなかなか手に入らないが、新潟でまだ作っているところがあるらしく、取り寄せてもらったのだった。

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Y先生の新聞記事


朝。材料をみていきあたりばったりのいつも料理。しかしY嬢に「焚き火でもこんな料理が作れる」ことを見せてやりたかったこともある。山椒の実、銀杏も入っている。銀杏は殻を割らずに金網蓋敷きの「ゴマ煎り器」で熾火で煎ると非常に旨い。銀杏の最も美味しい焼き方(食べ方)であると思う。焼いた後、その中身を取り出し(薄皮も簡単にとれる)、中華鍋に投入。たっぷりの赤トウガラシ入りで朝からからけっこう重い「マーボ丼」を完食。

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アジアの喜び


朝起きて散歩チェックしていると、水路に小梅がたくさん落ちている。うーん、やっぱり水路の草刈りをしておいて良かった。たくさん拾ったけれど、傷がついているものははじいて、少しだけカリカリ梅を仕込んでみた。水に3時間くらいつけてアク抜き、へたの部分をとって水気をふきとり、焼酎をふきかけ塩をまぶしながら重しのできる漬け物容器に入れる。塩は梅の重量の13パーセントを入れた。水に浮き沈みする梅の実を見ていると、アジアに生きる喜びを実感する・・・梅干し、日本の気候風土が生んだ傑作。ヨーロッパや北米はこうはいかない。かの地は自然果樹については、圧倒的に「ベリー」の国である。

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焚火日和


それにしても植物の成長がすごい。畑の草取りにいく。地面に這い回るクモが増えている。ときおり小さな甲虫が地面を飛ぶ。ハンミョウの仲間だ。クモをつかまえて食べているのである。

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カボチャ、ツクシ


暖かくなって、簡易カマド「ちびカマ君」を使って外で調理small_1113611984している。真冬、薪ストーブを使っているときに比べ、燃料の薪の減りが極端に少なくなった。チビカマは直火で鍋に火が当たるし、熱効率がいい。外で拾ってきた小枝と紙ゴミだけでも、ご飯は炊けてしまうのである。枯れた小枝は恒常的に落ちる。焚き付けの杉の葉は腐るほど堆積している。いまこれを拾って使うのは、僕らとイタルさんだけ。ここは燃料天国である。薪でメシを炊くにはテクがいるが、昔の子供たちがみなこんなことを手伝っていたんだろう。
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