朝起きて散歩チェックしていると、水路に小梅がたくさん落ちている。うーん、やっぱり水路の草刈りをしておいて良かった。たくさん拾ったけれど、傷がついているものははじいて、少しだけカリカリ梅を仕込んでみた。水に3時間くらいつけてアク抜き、へたの部分をとって水気をふきとり、焼酎をふきかけ塩をまぶしながら重しのできる漬け物容器に入れる。塩は梅の重量の13パーセントを入れた。水に浮き沈みする梅の実を見ていると、アジアに生きる喜びを実感する・・・梅干し、日本の気候風土が生んだ傑作。ヨーロッパや北米はこうはいかない。かの地は自然果樹については、圧倒的に「ベリー」の国である。
アメリカの絵本作家ロバート・マックロウスキーの絵本に『BLUEBERRIES FOR SAL』という作品がある。邦題は『サリーのコケモモつみ』と訳されているが、原題の通り、絵では女の子サリーが母親と野生のブルーベリーを摘みに行き、小熊に遭遇するというもの。この本の表紙をめくった後ろページ見開きいっぱいに、薪ストーブが置かれた当時のカントリー・ホームキッチンが描かれている。摘んできたブルーベリーをお母さんが砂糖で煮て瓶詰めを作っている。薪ストーブが当たり前のようにそこにあり、料理に活躍している暖かなキッチン。この絵本の初版は1948年だ。僕が生まれる十年以上前ということになる。
午後から藤岡へ。Y先生が手術入院することになり、お見舞いを兼ねて郵便を届けに行った。手術もうまくいき、先生は元気そうで安心した。快気祝いはイタルさんと僕らで、アトリエのマッキーの部屋でやろう、ということになっている。帰りにトマト、ナス、ピーマン、ズッキーニの苗を買った。それから梅酒を仕込む準備品も。朝、ウドと柿の葉の天ぷらを揚げたので、先生にちょっと差し入れした。