海のギャラリー(その10/帰路、佐伯〜宿毛)


国道10号で佐伯へ。佐伯から高知宿毛行きのフェリーに乗る。佐伯は魚介が豊富な港。乗船の手続きをして海産物スーパーで店頭売りのおチリメンジャコを買ったのだがおばちゃんが枡でガバガバおまけしてくれて市価の倍以上の量になっていたと思う。

フェリー乗り場には古本が置いてあるのが珍しい。アブナい小説なんかも平気て売っている。佐伯は建物や看板がなんか変で街の「垢抜けなさ度」が強い。たぶん住んでる人は全然気づいていないと思うが。

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2等客室は座敷タイプ。パソコンでブログを書くつもりが、フェリーの振動が心地よくて爆睡。

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3時間ちょっとで宿毛に着く。曇り空、雨が降り出しそうだ。土佐清水に向かう。山中の道を通ってみる。濃密な高知南部の樹木がいい。南国の湿気と樹木パワーが荒々しい。

竜串にある「海のギャラリー」に行ってみるが既に閉館ぎりぎり、しかも休館日だった。地元の洋画家・黒原和男氏の貝類(世界的に希少で貴重な貝)のコレクションを中心に展示貝しているのだが、私はむしろ建築に興味があった。設計は林雅子。1966年竣工だが93年に老朽化でトップライトが塞がれ、一時は解体かとも言われたが2005年に修理されて蘇った。

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コルビュジエっぽい切符売り場口。

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裏側のガラス戸から中を撮影してみた。

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同じく2階。屋根の棟が繋がっていなくて頂点の帯全体がトップライトになっている。その光がガラスや階段の開口部を通して1階まで抜ける。

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水飲み場の造形もいいですね。

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目を奪われる美しい階段。ちょっと汚れが目立つけど。いい建築だな。なにか、心に、来るものがある。もう一度、開館しているときに見に来よう。

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すぐ近くに道の駅があったのでそこの駐車場泊。風、雨、強くなる。夜中に何度も鹿の鳴き声が聞こえた。


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