丸太割りワークショップ(11.阿蘇~川底温泉~佐伯 )


朝、宿泊したペンションのオーナーが阿蘇山の見える散歩道を教えてくれた。茅原からすばらしい展望が広がっていた。

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根子岳を望遠で撮る。この風貌に惹かれて阿蘇高森に移住した人もいるとか。

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こっちが阿蘇山の噴火口があるほうの山塊。裾野の緑色の部分はほとんどがスギである。

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阿蘇のカヤ(ススキ)は屋根材として質が良いという。しかし、案外まばらで(セイタカアワダチソウも混入)、量を刈るのは大変そうだ。

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戻ってペンションで朝食をいただきながら、オーナーと話。道が良くなって素通り観光客が多くなったとのこと。高齢化した田舎暮らしの悲哀などを興味深く拝聴する。

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ペンションの朝食。自家製パンとコーヒーでいただきます♪

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さて、宿に山口夫妻が迎えに来た。午前中は昨夜の木造校舎の庭で丸太割りのワークショップ。今回の講演イベント・企画担当者の山口さんの息子さんは学校を休んで参加。「学校で勉強するより丸太割りを学んだほうがこの子の将来に役立つ」とのこと。さすがである(笑)。

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用意してもらった丸太がちょっと細めだったので追加をお願いすると、山口さんの友人がデカ丸太を3本、軽トラに積んで登場。クサビも数本あったので、これも案外楽勝で割れた。

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ただし。デカ丸太の半割りは手オノでははつりにくいところができる。だからチョウナが活躍する。チョウナは危険で難しい道具だが、丸太をまたいで足を開き、股の間に振るようにすると安心だ。ただし丸太が動かないように工夫しなければならない(デカ丸太は重いので動きにくい)。

佐賀でもそうだったが、ここ阿蘇でも参加者は黙々と木をはつり続けて、止める気配がない。木を削って新たな形が見えてくるというこの作業は、なにか根源的な喜びをもたらすのだろうか? 山口さんの息子さんも1枚厚板をとることができて誇らしげだ。

さて、昼にみんなとお別れして阿蘇を横断する。噴火口や草千里、米塚などを見ながら北斜面に下っていく。

湧水が多いから散居村ぽい阿蘇内輪山の集落。しかし、スギが多い!

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火口の噴煙と、歩道で売っていた硫黄。粉はアリやムカデ避けになる。

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和食バイキングのある道の駅で昼食。イチゴ収穫フェアとかで阿蘇牛ステーキ150gが1,500円というので1枚頼んでみる。これがなかなか旨かった。阿蘇牛は外に売りに出るので市内では滅多に食べれないそうだ。

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さて、大仕事も2つ終わったことだし、食事の後は温泉である。私が選んだのは「川底温泉」だ。これがまたメチャ良かったのだ。

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おばあちゃんに500円を払って、ドアを開けると・・・

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どぁわ~んと大きな湯船が3つ。混浴だけど誰もいない。群馬の法師温泉のように底には石が敷き詰められ、川底状になっている。この底から湯が湧いているのだが、法師のように顕著な湧出口は見当たらない。そして、この湯は効いた。ながくながく身体に回復壮快感が残った。

さて、大分方面に向かい、佐伯からフェリーで高知の宿毛に渡る予定だった。田辺さんに会って飲むのと、新たな作業道情報があればそれを仕入れる取材を予定していたのだ。ところが佐伯の港に着いて田辺さんの携帯に連絡すると、

「ああ、僕はいま四国におらんよ。埼玉におるんよ」

げげげっ。風の噂で役場を辞めて、民間の林業企業と林業機械メーカーに関わっているとは聞いていたが、なんと今の住まいはH市。といえば旧アトリエとは目とはなの先ではないか! 悲しいやら嬉しいやらで、とりあえず今夜は佐伯の道の駅泊。

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スーパーで買ったナマコが恐ろしく旨い! ああ、港町はいいなぁ。


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