七夕にとんかつを


いまから11年前の今日7/7、私はタイ旅行へ出発した。そして傑作『ジャングルと海 Jungle and Sea ~2001タイ採集紀行~』をモノにしたわけです。この作品は現在webでタダで公開しているけど電子書籍化(有料)する予定なのでまだの人は早く読んだほうがいいよ(こちら)w。

さて、そんな七夕の日、のんびり昼食する時間ができたので、前々から行きたいと思っていた高松のとんかつの老舗「ひがさ」に行ってみた。行ったのは兵庫町アーケードの新店舗ではなくて旧本店のほうだ。

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高松はおしゃれな商業ビルが多い。たぶん、丹下健三が香川県庁をやり、安藤忠雄がステップ(今はない)をやった流れなんかがあるのだろう。ちなみにコンクリート打ちっぱなしの個人住宅もすごく多い街である。そんなビルの3階に「ひがさ」はある。入り口は老舗っぽく清楚だ。ところが・・

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中はコンクリートむき出しで、高いスラブに配管がのたくっているという倉庫風なのである。壁の文様もたぶん前の内装のクロスを剥がした接着剤の痕跡を意匠に見たててそのまま残してしまったという大胆さだ。店員はおばさん一人。厨房には女性の姿しか見えない。今日は主人は休み? と一抹の不安がつのる。

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テーブルにはすでに箸が置かれているのだが、箸置きは「石」。これが四国の中央構造線沿いに分布する名石の「青石」なので許す。

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ランチの「ロース」(890円)をたのむ。おばさんがまず調味料を配膳してくれる。とんかつのオリジナルソース甘口と辛口。ドレッシングはシソ風味とゴマ風味、それとタクアン漬け物。

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テーブルには筒に入った4種の塩が完備。ホー。肉によほど自信がなけりゃこれはハズカシいよね。でも芥子がパックというのは悲しいかも。

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とんかつは、ランチだから小さめ。でも匂い香ばしく芯がほのかにピンクで揚げ方もよし。肉は柔らかく、脂身も甘く、衣もくどくなく、美味しかった。

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アンデスと藻塩で食べてみた。「ドロゲリア」というのはシチリア島の岩塩らしい。ひがさオリジナルはゴマと昆布粉が混ざっている塩だった。その後、2種のソースを試してみた。辛口は美味しいが甘口は甘過ぎ。野菜のすりおろし成分が入っているみたいな、辛口はすごく好みのソース。でも練り芥子はやっぱり自家溶きにしてほしい。レモン等の柑橘がないのも何故?

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山盛りのキャベツが柔らかくて美味しい。味噌汁はショウガの風味がきつく香る豚汁であった(でも底にひき肉風に残るだけで野菜は青ネギが浮かぶだけ)。ご飯がおひつで出てくる。それを自分たちで茶碗によそう、という変わったシステムである。ご飯、キャベツ、味噌汁、漬け物はおかわり自由である。

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ご飯だけおかわりしてみた。山暮らしで山水の薪火の羽釜ご飯を食べていた私にすれば「まあ、及第点」のご飯ではあるが、おひつで出てくるとなんかゆったり食べれていいなと思った。

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食後にコーヒーが出る。お腹がいっぱいになってしまった。街暮らし1年を経てすっかり胃袋が小さくなってしまったのだ。でも、またこちらで暴れる予定なんだけどねw。

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ふむ、次回はお高いレギュラーメニューを試してみたい。ワインもあるみたいだし。

お金があったら(←ないだろ!)週イチで通いたい店だな。

今回はときどき見に行っているとんかつ偏愛ブログ「我は偏食を愛す。」さん(こちら)を真似て書いてみましたw。


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