三越の路地をチャリで走っていたら、なにやらウドンを路上で食べている人たちに出会う。テントで無料でウドンを配っているのだった。
今日7月2日は「うどんの日」で無料接待らしい。すだちシーズンも開幕ということで「すだち大使」のお姉さんが接客配布。すだちキャラ(?)も歩いている。
うどん大使の「うどん脳」キャラもいる。私たちもありがたくいただいたのであった。今日、7月2日は旧暦の「半夏生」といい、農家は普通この日までに田植えを済ませる。讃岐国では半夏生の日に田植えや麦刈りを手伝ってくれた人たちに新麦のうどんをふるまったことから、7月2日は「うどんの日」になった(香川県生麺事業協同組合が1980年制定)。
ところで今日は国分寺の「一福」にうどんを食べにいこうと思っていた。一福のざるを食べてみたかったのだ。すでに「接待食べ」してしまったので泣く泣く「1玉」で。
うむ。すばらしい! ここはやや細麺なので食べやすい。麺がいいのはもちろん、出汁も甘過ぎず、私の好み。スダチも自由トッピングだ。「水」もいいのかもしれない。ああ、ご近所なら迷わずここオンリーで通い詰めたい店だ。家族連れも多いが、お隣ではガテン系の若者が3玉のぶっかけを食べていた(驚)。
その後、財田の駅前にあるタブノキの巨樹を見にいった。
西日本ではシイ・カシ・タブノキ・クスノキ、が森林において広葉樹の巨樹として君臨する木だ。タブは高松市内の県庁の周りなどにも植えられているが、独立樹になるとこんな樹形になってしまうのか。凄いね。
次に「香川用水記念公園」へ。香川は四国の中では大きな平野部があり農業が盛んだが、雨が少なく苦しめられたので溜め池がものすごく発達している。ところが近代土木技術によって徳島側から吉野川の水をトンネルで引くことが可能になり、そのトンネルの香川側の出口が記念公園になっている。中の記念館でいろいろな展示を見れる。
滔々と流れてくる水の量は年間2億4,700万トン。これを利用することで香川の暮らし・農工経済は飛躍的に発展したのである。
天気がよくなってきたので雲辺寺へ行く。八十八箇所中で最も標高が高い札所で、前々から行きたいと思っていたのだ。香川側からはロープーウェイで行けるのだが徳島側から林道を辿って行ってみた。頂上に毘沙門天の銅像を据えた展望館があり、そこからの景色はすばらしい。
ちょっと霞んでいるけど先日訪れた紫雲出山(しうでやま)を擁する荘内半島が遠望できる。
反対側は剣山が。原生的なモミやツガがよく残っている。
で、帰るのが勿体なくなり、高知まで足を伸ばして一泊することにした。
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ちょっと気になっていた店。「酒場放浪記」でも紹介された「一軒家」。吉田類さんのサイン額のあるすぐそばのカウンターでジョッキをいただき、名物の骨付き鶏の焼き物をたのむ。
上が親鶏、下がひな鶏。骨つき鶏といえば讃岐の丸亀が名物で高松でも何度か食べたが親鶏はカタいだけなのでヒナを注文することが多い。が、ここでは絶対「親」。カタいが美味い! 噛みしめるほどに旨味を楽しめる。最初、甘いな・・と感じたタレも食べ進めるうちにその深いコクに魅了される。
やまいも酢、野菜のてんぷら。
〆に「やきめし」。ここで親父さん登場で、やきめしの皿に氷のコップに入れたスプーンを付けて差し出す。次いで「好みでこれかけて」とウスターソースも。うん、波長合うなぁ、いい店であった。次回は串カツと煮込みと冷や奴だな♬
まだ宵の口なので「ひろめ市場」に行ってみる。
平日だが地元の常連客で賑わっている。
土佐人の呑みパワーはハンパではない。私は四万十式作業道の本づくりで土佐の人たちとつき合ってきた経験があるのでよく解る。酒が当たり前のように日常にあって心から楽しんでいる。若者やサラリーマン風はもちろん、女性だけのグループも、おばさんだけのグループもいる。このパワフルさは台風ががんがん襲う湿潤温暖植物繁茂しまくりの気候風土に根ざしていることは間違いない。
あ、いいな、と思ったのは館内に統一された木製の重厚なテーブルと椅子。
そして地元素材を大事に廉価に押し出していること。
高松の「いろは市場」も頑張ってほしいものである。