ラタトゥイユがあまりに美味しかったので、スーパーに同じトマトが残っているうちにナポリタンを作ってみようと思った。
といっても昔なつかし純喫茶&ロメスパ風のナポではありませんよ。たとえば・・・
「ニンニクとタマネギ、ニンジン炒めてトマト缶煮込んでトマトソース作っておく。フライパンにベーコン、タマネギ、ピーマン、マッシュルーム炒めて白ワイン少々。茹でおきスパ入れてトマトソース+ケチャップ、仕上げにバター」みたいな・・・
動画でいうとこういう・・・
てーいうのはウマいことはウマいけど病的なウマさですからね、あくまでも・・・。
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で、今日はイタリアの郷土料理としてのスパゲッティ・ナポリタンの伝統的なレシピなのだ。ケチャップもバターも使わない。そんなんでコクや旨味がでるのか? と思うけど、出るんだな、これが。
ただし、このスパは旬の完熟トマトじゃないとできない。なのでハンパなお店では絶対に食えない。というわけで、この感動的な美味しさを、ほとんどの日本人が知らないわけです。
私は丸元淑生の料理書で知ったんだが、丸元さんはイギリスの料理研究家ニコラス・カートニーの料理書でこのレシピの黄金律を知ったらしい。
香川産のバジル入手。これが、香りがすばらしい。
トマト1kgに玉ねぎ1個。これが伝統的なナポリタンの黄金律。大型トマトだと2個:玉ねぎ半個、多分こんなもん。完熟トマトの絶対量が多いんです。ここでケチったらダメ。
鍋にオリーブオイル。冷たいところからニンニクを弱火で香りを出し、そのあと玉ねぎスライス炒めて、透明になったところで湯むきトマト(スパゲティを茹でるお湯を使います)投入。ヘラで崩してぐつぐつ煮つめる。水分が飛んでとろみが出たところで塩コショウ。
これだけ。
アルデンテに茹でたスパゲッティを皿に盛ってこのソ―スをかけ、バジルと・・・
粉チ―ズ。今回はチェスコのパルミジャーノを奮発。
あとは混ぜる、混ぜる。そしてひたすら食らう。
ああ美味い。鮮烈かつ、滋味あふれる味、とでも言おうか。
やっぱり、あのラタトゥイユが美味けりゃナポだって絶対ウマイはず♬
けっこう高くついたけど、また作りたい。
高松はイタリアなのだぁ。
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追記:トマトの原産地はアンデスで雨が少なく陽がさんさんと照るところ。トマトは雨が少ない土地のほうが甘い実がなる。露地物トマトの結実の旬は夏なので、イタリアなど南ヨーロッパの夏はほとんど雨が降らないので良いトマトができる。日本は? そう、梅雨はあるし夏は湿度が高いのでトマトがうまくできない。で、香川は例外なんだね♬
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追記(2014/5):もう少しこってり感がほしい場合は、フライパンにソースを温めて固茹でのパスタを合わせ、茹で汁とオリーブオイル(最上級エクストラバージンのもの)を追加して乳化させるとよい。
(yuiさんのご実家のキッチンをお借りしました)
▼乳化の仕方がよくわかる動画